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2006年08月08日(火)更新

オフィスの3Sについて

<質問>
私は、ある一部上場企業でアルバイトを続けて3年目になります。
この会社では、約2週に1回のペースで担当者によるオフィスのチェックがあります。
ちょっとした事でも怪我につながるような危険な所はないか、机の上は整理されているか、机の下には何も置いていないか。などといったようなチェックがあります。
社員約100名の方々のデスクを目にしますが、パソコンの画面のまわりがポストイットだらけの人、机の脇に書類が縦横に積み重なっている人、書類が小分けになっている人、とさまざまです。そして、それぞれのデスクに“仕事がはかどるテクニック”が見られます。

そこで、質問です。
経営者の方々のオフィス、とくにデスクまわりはどのような状況でしょうか?
(明治大学商学部 坂野和哉さん)


自分で言うのも何ですが、正直あまり褒められたものではありません。
というか、今から言う基準で言うと悲惨極まりないでしょう(悲)

どこに何があるのかはわかりますが、他人から見ると何がなんだかわからない。

坂野さんのところは2週間に1回、担当者がチェックされているということなので、大変素晴らしいと思います。

ところで3Sという言葉をご存知でしょうか?
3Sは、

整理:要るものと要らないものを分けて、要らないものを捨てる。

整頓:要るものをすぐに取り出せるようにする

清掃:ゴミ、チリ、ホコリ、汚れが一切ない状態を維持する

の頭文字をとった言葉です。

工場などの生産管理で使う言葉ですが、弊社は現在、これに取り組んでいます。

生産の現場では、実際に加工をしている時間以外は付加価値を生んでおらず、ムダであると捉えています。
トヨタのような3Sが進んでいる企業でさえ、9割はムダ、だと言われています。
弊社のような企業では何を言わん哉、です。
オフィスの場合でもきっと同じでしょう。

坂野さんの勤めている会社では、要るものはすぐに出てくるでしょうか?

必要な書類と不要な書類の区分がオフィスの中ではっきりと定義付けられたいますか?

鉛筆やはさみ、ホッチキスなどの備品は瞬時に取り出せますか?

書類が積み重なっていると、取りにくくないですか?

書類の背表紙には誰が見ても何の書類か判りますか?

担当者が不在の場合でも、代わりの人が必要な書類を取り出して対応できますか?

もう何年も使うことのない書類を机の中に置いていませんか?

清掃の習慣はできていますか? 床の上にゴミがあったり、ゴミ箱があふれていませんか?

弊社でも2年ほど前に一度要るものと不要なものと分けましたが、案外使いさしのボールペンが何本も出てくるものです。

早く弊社も事務周りの3Sを進め、定着させたいとと思っています。

2006年08月01日(火)更新

人材紹介会社をうまく利用するには

人材紹介会社の担当者とお会いました。
そこの会社には私自身転職したときにお世話になったこともあり、以来ずっとそこの会社から人材をご紹介いただいています。

なぜそこの会社を使うのか?

弊社のような中小企業には一人の人間がいろいろな役割をこなさないといけないこともあり、単に経歴だけでなく弊社の社風に合うのか、人としての強みは何か、将来どういう役割を果たせる可能性があるのかなどについても見ていく必要があります。

人材紹介会社でも各社いろいろな特徴がありますが、そこの紹介会社のそれは登録者の方と一人一人親身になって話を聴き、登録者にとって適切な会社を紹介してくれるというところです。 
また弊社のことを良く知ってくれているコンサルタントが登録者の面接に当たるので、弊社にとっても求める人材に近い人材の紹介を受けることができます。

担当者の話によると自分達はこれを最後の転職先にしてほしい、そういう思いで紹介されるそうです。 
その考え方は入社してもらう以上、弊社でコアとなる人材になってほしい、という私の考え方にも合っています。

人材紹介会社を使って募集するときも、やはり大事なのは人と人とのつながりだと思います。
紹介会社内の面接担当者と営業担当者、それから弊社とのつながりです。

最も担当者の方曰く、弊社に紹介するときは最も気を使うそうです。
言われてみると確かに弊社のようなニッチな業界の中小企業で、人材についての弊社の頑固な要求に応えていただいていますから・・・

担当者さん、これからもお願いしますね。

2006年07月27日(木)更新

苦手な人を克服する方法

<質問>
経営者になれば、お客さま、従業員・・・
それこそ十人十色の方とコミュニケーションを取る必要があると思います。
その中で、少なからず相性が悪かったり、苦手だなと思う場面もあるかと存じます。
その際の接し方、コミュニケーションの考え方についてお聞かせ下さい。
(明治大学 政治経済学部4年  小川貴昭さん)


仕事柄、いろいろな人と接していると相性が悪かったり、「この人、苦手だな」と思う場面は時にあります。

ですがビジネスの対象は、その人の人柄ではありません。
ビジネスには特定の達成すべき目標があるわけですから、どんな人と接するときでも、あくまでビジネスそのものに焦点をあてて話をするように、と私は思っています。

それと相性が悪い人、苦手な人とも2度、3度会ってみると、案外良いところ、学ぶべきところが見えてくるので、そういうところを見るようにしています。 また案外その人を誤解していた、ということもわかってきます。

先日、会議の進め方のセミナーに参加したのですが、この中で「チェック・イン」という会議の手法を紹介されました。
これは会議の最初に、各参加者が1分間、今日の自分の気持ちや気分を述べる、というものです。

例えば会議で自分が話している間、ずっと不機嫌そうに座って話を聴いていた部長がいたとしましょう。 
実は部長は自分の話に不機嫌だったわけではなく、単に昨日飲みすぎてしんどかった、ということが真相だったりします。

チェック・インは最初に自分の気持ちを自己開示することでお互いのことを知り、会議の進行をスムーズにする、という効果があります。

相性が悪い人、苦手な人と接するときのヒントにならないでしょうか?

2006年07月20日(木)更新

中小企業BCP策定運用指針

雨が降り続きます。
どこかで被害に遭われてる方がいるんろうな、と思うと気持ちが痛みます。
阪神大震災のときは私も西宮の端っこに居て、恐い思いをしました。

そういうことを思いながら中小企業庁のHPを見ていたら、「中小企業BCP策定運用指針」というのが目に入りました。
BPCというのは「緊急時企業存続計画または事業継続計画」だそうです。
災害や等が起きたときに備えて中小企業が何をしないといけないのか、そのための計画を立てる指針です。

入門編にチェック・リストがあって、取り組んでみました。
・・・・・・・またひとつ我が社の課題が増えました。

2006年07月18日(火)更新

7月も半ばを過ぎて

7月も半ばを過ぎました。
弊社にとって7月はいろいろな意味で重要な時期です。

ひとつは過去半年間のISOの活動を振り返ること。

弊社の品質マニュアルに決められていることですが、毎年7月に部門長会議を開き、品質保証の活動について情報交換を行います。
またクレームについて立てた是正処置が正しかったのかどうかの評価も行います。
今年は7月末あたりにそれらを行う予定です。

もうひとつ、この7月は今年取り組んできたことを見直す時期です。
弊社は12月が決算なので、6月まで行ってきた今年の目標をこの月に見直し、後半戦につなげていきます。

昨年までは私がトップダウンで率先して見直しを図り、各部門長と摺り合わせを行っていました。
でも今年は違います。

新しい評価制度の導入や、大阪生産革新研究会への参加もあり、各部署がそれぞれ独自に見直しを行う、ということになりました。
いわばボトムアップで見直し案が上がってきます。

正直、この新しい動きが楽しみです。 

従来、私は社内で、「この会社はもっと筋肉質にならないとあかん。」と言ってきました。
筋肉質とは、自主的に社員が動き、今後起るであろう、いろいろな外的要因に対処できるようになることです。

それには社員それぞれが経営に関し、自主的に考えれるようにならないといけません。
ボトムアップからどんな動きが出てくるのか、そういう意味で楽しみです。

2006年07月11日(火)更新

大阪生産革新研究会(OPI)の勉強会

昨日、OPIの勉強会がありました。
弊社からの参加者は私とHさん

Hさんは汎用旋盤を扱う、弊社の若手です。
先日行われた第一回目・大山先生セミナーの復習のあと、各社の状況発表。

いつもなら私が張り切って話しますが、昨日はHさんにバトンタッチ。
あえて何も言わないで、彼にまかせました。

話を聴いていて、私よりよく問題を把握しているなぁ、と
横で記録をとりながら、出そうな口に栓をすることに努めました。

それでも社長、結構言いたいこと言っていたって?
ごめんねぇm(_ _)m

2006年07月05日(水)更新

評価調整会議

本日、弊社では初の「評価調整会議」を行いました。

弊社では目標管理制度をこの4月に導入したところです。
弊社の目標管理制度は、各社員さんが立てた目標の達成度や役割責任の遂行度合いなどを直属の上司が半期ごとに評価を行い、さらにその上の所属部門長が二次評価を行って、それぞれの点数に大きな差があれば調整する、という方法を取っています。
また各社員さんの目標は部署目標に、部署目標は全社目標に沿っています。

「評価調整会議」とは、そうやって決められた評価をさらに部門間での甘辛がないかを見たり、最終的な評語に落とし込むための会議です。
そして決められた結果は賞与にも反映されます。

会議の出席者は係長職以上、全員が出席してこの任を負います。

非常に任の重い仕事です。
なぜなら人が人を評価するのですから。
今回はじめての取り組みだったせいかもしれませんが、決まるまでに4時間を要しました。

会社の業績はお客様が評価します。
ですが会社が日々行っていることは適切なのかどうかは、自分達で評価しないといけません。 
もし日々行っていることが間違っているなら、それは売上げや利益にいずれは反映されるでしょう。
でもそうなってからでは遅いので、自分達での評価も必要だと思っています。

社員さん一人一人の行いが、会社として正しい方向なのかどうか、それを職位を持った管理職が真剣に討論して、なおかつ自分達のあり方も見つめなおす、
それが「評価調整会議」の意義だと改めて感じています。

2006年06月28日(水)更新

モチベーションや意識を変えること

<質問>
私は、某焼肉店でアルバイトをしており、そこで店長代理のポジションを与えられ働いています。
人不足のため、新人や後輩に対して楽しい環境を作っていくのに重点を置き、新人教育を怠ってしまいました。そのためなのかはわからないのですが、後輩の働くということに対しての意識が低いように思えます。スタッフの多くが10代であるのも仕方ないとは思いますが、より良い店舗を目指すためには、まずは意識を変えていかなければならないと思います。
そこで、お聞きしたいのですが、どうすれば従業員のモチベーション、また働くことへの意識を上げていくことができるでしょうか?
(明治大学商学部3年 田邉 康真さん)


社員の意識を変えたり、モチベーションを上げることは弊社でも一番大きな課題です。
何かことを決めても、「何でこんなことしないといけないの? する意味ってあるの?」という言葉は良く社内でも聴いたりします。


モチベーションを上げるために最初にしないといけないことは、トップが組織をどういう方向に持って行きたいのか、それが明確であるかどうかということが明確にイメージできているかどうかを自身に問いかけることだと思います。

例えばお店の場合であれば、どういうお店にしたいのかがイメージできているでしょうか?
どのようなお客様に来ていただきたいのか、家族連れなのか、会社帰りのサラリーマンなのか、
またどのようなサービスを提供したいのか、こういったことがイメージできることが大事だと思います。

その上でそれに共感できるスタッフや仲間を作りましょう。 コアとなる人が一人でも二人でも増えてくると、それだけで社内の雰囲気が変わってきます。

それからいろいろな仕掛けを作ってみましょう。 
久米社長のブログにもあったように、経営理念を社員で唱和する、普段通る階段のところに経営理念を掲示する、担当部署ごとに目標を立てさせる、標準作業書を作る、評価制度を変える、接客のための教育訓練の機会を設ける、工場であれば床や壁を塗り替えてみる・・・・等等。

最後に社員さんの良い行いは、必ずほめてあげることを忘れないように。
社員さんのモチベーションを上げたりすることは、日々の小さな積み重ねです。

2006年06月27日(火)更新

会議について考えたこと(2) ファシリテーターとは

先日、LLPチーム経営研究所主催の「会議ファシリテーション基礎講座」に参加してきました。
サラリーマン時代を含め、今まで会議は数限りなくしてきましたが、ファシリテーターというものを会議で使ったこともないですし、本当に会議に必要なの?という疑問がありました。
カタカナ文字には弱い私には、そもそもファシリーテーターってなあに? という感覚です。

LLPチーム経営研究所の特色と思いますが、この講座は体験型の講座です。
模擬会議を通して、ファシリテーターをまさに体感させていただきました。
以下、この講座で学んだことです。


ファシリテーターはその字のごとし、「会議の促進役」

ファシリテーターは文字通り会議の促進役です。 
あくまでも中立の立場で会議のプロセスを観察し、参加者からアイデアを出させたり、発言の機会を与えたりして、会議での出来事をみんなで共有することが目的だと感じました。

またリーダーの場合は意志決定に力を持っていることが多いので、ファシリテーターとは役割が異なることも知りました。 特に議題にリーダーとしての思いが強いとファシリテーターとしての役割は果たせません。

では弊社にファシリテーターの導入が出来るのか? 

・会議のプロセスを熟知していること
・議論の流れをしっかりつかめること、
・適切なタイミングで適切な促しができること
・ユーモアなどで場を盛り上げ、議論しやすい環境を作ること、

こういうことが出来る人がいないと、無理だなあ、と感じました。
これも私のこれからの研究課題です。

2006年06月26日(月)更新

会議について考えたこと(1) うまくいったときの会議

弊社でも打合せや会議はよくしますが、会議がうまくいったときとそうでないとき、その両方があるように思います。

会議がうまくいき、決められたことが実行されると良いのですが、
会議がうまくいかないときは、焦点がぼけてしまい、
時間だけを無駄に消費したような気持ちになります。

改めて振り返ってみると・・・・


会議がうまくいったとき

1.検討すべき議題が明確で会議で達成すべき目標が決められている

2.議題はひとつの会議にひとつの議題もしくはひとつのカテゴリーに絞られている

3.検討すべき議題に対し、適切な人が呼ばれている

4.時間通りに始まり、おおむね終わりの時間も参加者がわかる

5.会議中に携帯や電話で呼び出しを受けない環境が作られている

6.会議に参加しているグループの力動がわかり、それに対してコントロールできる人がいる

7.会議の結果が誰が何をする、という行動レベルまで落とし込まれている



うまくいかなかった会議

1.検討すべき議題や会議で達成すべき目標があいまいなとき

2.ひとつの会議で検討すべき事項が多すぎて、だれてしまったとき

3.「○○さんいはとりあえず参加してもらおう」と会議に参加してもらうが、実際会議を始めると関係なかったりするとき

4.時間通りに会議が始まらない。 または会議の始まりの合図がなく、何となしに始まっている

5.会議中に携帯や電話で呼び出される、また直接会議室に来て呼び出され、進行が中断する

6.誰が何をするのか、ということが決まらないまま終わる

7.会議のなかで、参加メンバーがもうひとつの会議をはじめる(あるいは私語)

実のある会議を行わないと、みんなの士気も落ち、時間だけ使って何をしているのか、ということになります。
どうすればよいのか、私の課題のひとつです。
みなさんの場合はいかがでしょうか?

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個人プロフィール

同志社大学文学部社会学科社会福祉学専攻を卒業医)松田クリニック・健育研究所に勤務し、デイケアなどに精神科ソーシャルワーカーとして携わった。 ソフトウェアハウス、外資系メーカーにて経理・総務・輸入物流の担当を経た後、2001年(株)サワダ製作所 代表取締役。TOC(制約理論)思考プロセス・ジョナの有...

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