上図は、ジレンマを見える化したものです。
このように読みます。
プラットホーム共通化戦略をとるのは、開発・設備投資を抑制しながら販売台数を増やすためです。そのことをBとDというボックスと矢印で表しました。
B「開発・設備投資を抑制しながら、販売台数を増やす」ためにはD「プラットホームを共有化する」
ですが先にも述べたように「プラットホームを共有化する」ことは、様々な地域(国)の顧客に合わせて多様な商品を作る、というニーズを阻害します。 そのことをCのボックスで表現します。
Cというニーズを満たすためには、プラットホームは共有化しません。 このことをD’のボックスに表しています。
ボックスDとD’は対立しています。 いわゆるジレンマです。
ですが、目標はどちらも「グローバル化に対応した経営をよりよく行う」ことです。 (ボックスA)
TOCでは、このジレンマ(対立)を解消するために、上図のようにジレンマの見える化を行い、ひとつひとつのロジックをなぜそのように考えるか?を探っていきます。
たとえば「 B 開発・設備投資を抑えながら、販売台数をのばす ためには D プラットホームを共有化する。 なぜならば・・・・」というふうに探っていき、新たな解決方法を見出していきます。
CMFという新しい開発手法が、このジレンマを解消する素晴らしい手段だということが、わかるかと思います。
精神的に一番つらいとき、どのように乗り越えるのでしょうか。
(明治大学文学部 石川尚範さん)
石川さんのブログ:松下幸之助氏みたいな経営者になりたい、会ってみたい
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