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2007年06月07日(木)更新

「同規模の競合他社」が現れたらどうする?

<質問>
もし、自社と全く同じような規模で全く同じような事業内容の競合他社ができた場合、どうされますか。
(立教大学社会学部4年 内藤傑さん)




このご質問は弊社にとっては「もし」の話ではなく、弊社で実際に起っている話です。
弊社の置かれている環境はニッチな業界で、同業他社も弊社と同規模、製品についても性能、品質とも差はあまりありません。

通常このような状況では価格競争に陥るのが常です。 
現に弊社でも日々厳しい競争を行っています。

ただ弊社がお客様にお売りしているのは、良質の製品のみならず全社挙げての迅速な対応力です。
長年の実績と経験を生かして一人一人のお客様に仕様決定からメンテナンスまで、
納期面を含めて細かな対応をさせていただいており、おかげさまでそのことをお客様に評価いただいています。

また最近ではお客様のご要望から、省エネ対応の液面計部品のひとつとしてLEDを用いた照明器も開発しました。 この製品もご好評頂いています。


弊社のような中小の製造業は、お客様の需要や要望に合わせて「ものづくり」をいかにしていくかを絶えず考え、実行していくことが大事です。
そのために常に新しい仕組み作りを社内で行っています。

すぐには答えが出ない地道な努力の積み重ねですが、
市場を見ながら社内の意識を変えていく、
意識を変えることで新しい仕組みを作りお客様に応えていく、
という社内での人づくりが最も大事だと考えています。

2007年06月04日(月)更新

健康弁当

先日、東京へ出向いたとき、駅で買ったお弁当。
弁当フタには「健康弁当宣言」と入っています。


特製幕ノ内御膳


品目数は20種類以上、野菜は120g使用
使用する油はコレステロール「0」、
とのこと。


特製幕ノ内御膳の中味


ゼンマイや竹の子を焼いたものも入っていて、少し遅めの季節を感じてとてもうれしい。

駅弁の幕ノ内と言えば、今までありきたりのものしか入ってなくて、
駅弁とはこんなもの、という認識の代表格だったけど、
これからは認識を変えますっ(^^)

おいしかったので新大阪~東京の行き帰り共、食してしまいました。

2007年06月01日(金)更新

経営者としてこの世に残したいもの

<質問>
経営者になられて、この世に一番残したいものはどのようなものですか。
また、その理由についても教えてください。
(立教大学社会学部4年 内藤傑さん)




まだ経営者となって7年、何かをこの世に残したい、ということは考えていません。

ただ私がこの会社を継いだ当初から思っているのは、
今後10年、私が居なくなっても会社が生き残るための力を作っていこう、
ということです。

企業は規模の大小はどうあれ、社会から求められて存続します。
社会から求められなくなれば、当然その役目を終えることになります。

ただ今後10年会社が生き残るだけの力を身に付けていれば、
そのために会社が身に付けた目に見えない知恵やノウハウは社員一人一人にきっとDNAのように残ります。
たとえ弊社を辞めて別の会社に行ったとしても、弊社での経験が生きてくるでしょう。

いつもそういうことを思いながら日々仕事をしています。

2007年05月31日(木)更新

進化し続けるTOCシンポジウム2007

昨日、東京の日本青年館で「進化し続けるTOCシンポジウム2007」が開催されました。

ゴールドラット・コンサルティングのフランジャン・ビュータス氏によるバイアブルビジョンに関する基調講演の後、TOCを適用した企業や自治体の事例発表がありました。


総じて感じたことは、例年のシンポジウムに比べ、TOC導入についての具体的な話が多かったことです。
これは日本においてTOCの考え方が確実に浸透しはじめているのだと思います。

開会の挨拶で日本TOC推進協議会の岸良氏より、ゴールドラット氏がTOCの5ステップの改訂を提唱していることも知りました。
TOCの理論自体も日々進化しているようです。




*TOCとは
Theory of Constraintsの略。 エリヤフ・M・ゴールドラット氏によって提唱された理論で、「工場の生産性はボトルネック工程の能力以上には向上しない」 という原理を基に、企業の利益を最大にするにはどうすれば良いかについての理論です。
現在では、生産スケジュール手法のDBR、プロジェクト管理のためのCCPM、評価指標のためのスループット会計、組織の中の対立を解消するための思考プロセスなどがあり、単に企業のマネジメントだけでなく、公共団体、教育機関にも適用されています。
最近はTOCをさらに進化させたバイアブル・ビジョンをゴールドラット氏が提唱しています。




進化し続けるTOCシンポジウム2007

2007年05月23日(水)更新

大企業では得られない経験とスキル

<質問>
中小企業を経営するお立場のみなさまに質問です。大企業にいたのでは絶対にできない経験、身につかない能力というものがありましたら、教えてください。
(明治大学商学部 今村隼さん)




所属するポジションにより異なると思いますが、共通して言えるのはトップと触れる機会が多い、ということだと思います。

私の場合はずっと中小企業(医療に携わっていた頃も含めて)に在籍していましたが、幸運なことにトップに接する機会も多く、トップの考え方、モノの見方について多くのことを勉強させていただきました。
もちろんわかっていないことの方が多かったので、失敗や叱責も多く受けました。
しかしそのような機会は大企業では中々得られないのではないでしょうか。


医療の現場に携わっていた時のことですが、院長が患者さんや家族向けの講習会を定期的にされていて、当時私はその補助の仕事をしていました。
いつも午後から開催されるので、終わるのが日も傾く夕方近く。 
ある日、患者さんを送り出した後、夕日が射す部屋の中で院長が私に将来のビジョンについて語ったことがあります。
院長の熱い想いが私の中に入ってきたときの記憶は今も鮮明に残っています。

2007年05月21日(月)更新

工場見学会を開催! 京都よりお越し頂きました

京都より、工場見学にお越し頂きました。

熱心に弊社の現状を見られ、弊社の3S活動の良いところ、また改善すべきところを色別でポストイットに書いて模造紙に貼っていただきました。

参考にさせていただき、弊社の3S活動リーダー会で取上げようと思います。


工場見学会での観察メモ

2007年05月19日(土)更新

感謝!

昨日、経営者会報ブログの全国合同オフ会に参加してきました。

ブログと通した人と人の繋がりに改めて感謝! 感謝!
出会った企業のみなさま、学生さん、今後ともよろしくお願い致します。

2007年05月15日(火)更新

「イレギュラーな人材」の新卒採用の是非

<質問>
私は大学に入る前に、正社員として3年間働いていました。
経営者として、私のようなイレギュラーな人材を「新卒」として採用したい、と思われますか。
(明治大学商学部 和田亜梨紗さん)



弊社の場合、求める人材は、「弊社で何が出来るか」であって学歴云々は関係ありません。
もし和田さんと弊社との間にご縁があるとすれば、和田さんが弊社で何をしたいのか、そのために何が出来るか、ということです。

サワダ製作所ではさまざまな経歴を持った社員が日々がんばっています。
以前は鉄塔を売っていた人、自営を営んでいた人、経験は無くても機械設計を希望して弊社に入った人、ラーメン屋の元店長もおられます。

それぞれの方がそれぞれの部署で、責任を持って活躍されています。

私自身も大学を出てから医療現場におり、そこからソフトウエアハウスの経理に転職しました。
今から考えると経験も無いのに良く採用してもらえたなと思っています。

2007年05月11日(金)更新

会議研修の振り返り

先日、弊社で行われた「ファシリテーターを用いた相互学習型会議の研修」についてのふりかえりをコンサルタントの方とともに行いました。

研修を行って良かった点は、
   ・会議で遠慮なく意見・アイデアが言える雰囲気がある、
   ・会議が新たな情報、考え方にふれる学びの場になっている、
   ・会議の討議の中で、自分の考え方、コミュニケーションのくせに気付いた、
   ・メンバーの会議への満足度が向上した、
などが挙げられました。

一方、今後の課題としては、
   ・社内で決めた会議ルールの定着化を行うこと、
   ・会議での課題解決で、より高次元な解決方法が導き出せるような工夫がいること、
などが挙がりました。

ひとりのカリスマ経営者の力ではなく、社員がチエと力を合わして、効率的に経営課題に取り組んでいく、これが弊社の理想とする姿です。

今回の参加メンバーの多くが引き続きファシリテーターの訓練を受けようとしていてくれるので、これは弊社にとっても大きな力であり、希望です。
スカイプなどの会議のためのインフラを利用したり、ファシリテーターを使った会議手法への研鑽を深めていくことで今後も高い目標を達成できればと思います。

2007年05月09日(水)更新

尊敬できる人との出会い方

<質問>
「尊敬する人は誰ですか?」という質問に、いつも困ってしまいます。
正直、すごい!! と思える人は何人もいるのですが、
それが尊敬なのかどうか、わかりません。
どうすれば、「尊敬する人」に出会えるのでしょうか。
(明治大学商学部 池田澄江さん)



正直、すごい!!、と思える人が「尊敬する人」で良いのではないのでしょうか。
自分に持っていないもの、学ぶべきことがある人を私は素直に尊敬しています。

例えばこの経営者会報ブログの中にも、三元ラセン管工業の高嶋社長、枚岡合金工具の古芝社長など、経営者として尊敬している方はいます。
お二方ともご自分でビジネスモデルをしっかり確立されており、経営者として若輩の私にとっては学ぶべきことが多いからです。


尊敬をgoo辞書で検索すると、
「人格・識見・学問・経験などのすぐれた人を、とうとびうやまうこと。」
と、ありました。

その人と触れ合うことで、自分が心の中に明確に、あるいは漠然と「あるべき姿」として描けるような何かを持っている人が尊敬できる人だと私は解釈しています。
それはある場合は書籍などを通して知ることもあるでしょうし、またある場合は何かの縁(えにし)で実際にお会いし、触れ合うことで感じる場合もあります。


昔と比べて多くの人とコミュニケーションを取る機会や手段が多彩となっており、あることないこと(時として、ないことないこと)の多くの情報が入ってきますから、一人の人に心酔する、ということが少なくなってきています。
「尊敬する人は誰ですか?」と聞かれて答えに困ることがあるのは、多彩な情報に触れてすっと一人の人を思い浮かべることができないからではないでしょうか。

「この面について、この人のようになりたい」と素直に思えて、新たな目標として目指すことができれば、その人を尊敬している、と言ってよいと思います。
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個人プロフィール

同志社大学文学部社会学科社会福祉学専攻を卒業医)松田クリニック・健育研究所に勤務し、デイケアなどに精神科ソーシャルワーカーとして携わった。 ソフトウェアハウス、外資系メーカーにて経理・総務・輸入物流の担当を経た後、2001年(株)サワダ製作所 代表取締役。TOC(制約理論)思考プロセス・ジョナの有...

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