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2006年09月27日(水)更新

「巧みの技術」と4代目の新しい感性」

大阪生産革新研究会(OPI)でご一緒させていただいている中川鉄工㈱の専務取締役・中川裕之さんが中小企業同友会・東大阪西支部の9月例会で事例発表されたので、拝聴してきました。

中川さんは、創業90年を迎える中川鉄工の4代目。 
若手ながらも熟練技術者の中に飛び込こんで一緒に汗を流す一方、さまざまなネットワークに参加して得られた交流や3代目のお父さんの背中を見ながら経営者としての姿勢を学ばれています。

中小企業新事業活動支援法の経営革新支援の施策を利用されながら経営理念や経営計画を策定し、熟練技術者に会社の方向を示すことで新しい仕事にもチャレンジできたそうです。

熟練技術者が集まっている会社というのは得てして仕事に対して保守的になりがちですが、中川さんは行政の施策を利用しながら自社の強みは何なのかを見直し、オンリーワンとしてのブランド作りを進めることで、たえず前に進もうとされている企業だと感じました。

2006年09月22日(金)更新

澤野コレクションでJAZZを堪能

昨日はe製造業の会で、JAZZのCD販売会社・澤野工房の澤野社長のお話をお聴きすることができました。

澤野工房は大手CDショップチェーンHMVのモダンジャズの最新チャートで1位のウラジミール・シャフラノフ「ポートレイト・イン・ミュージック」を筆頭に、様々なジャズ・アーティストを輩出している会社です。

澤野社長ご自身は、新世界にある下駄屋「さわの履物店」の4代目。
なぜ下駄屋さんがJAZZのCD販売という世界に入ったのか、小さなCD販売会社が大手を相手にどのように成功したかをたっぷりお話いただき、マーケティング戦略の面からたいへん勉強になりました。

2006年09月12日(火)更新

変化すべきもの、すべきでないもの

<質問>
ダーウィンは進化論の中で、
「生き残る種は、頭のいいものでも強いものでもなく、変化対応できるものである」
と語りました。時(時代)の流れには、企業も適応してゆくことが求められ、
数年前ではあまり耳にしなかったCSRや倫理問題等に積極的に取り組み始めた
企業も多いのではないでしょうか。そこで、質問です。

企業経営上、「変化(適応)すべきもの」と「変化すべきでないと考えるもの」は
何でしょうか。それぞれについてお答えいただければ幸いです。
(明治大学商学部 沢田栄太さん)


変化すべきもの
・製品の提供の仕方
・製造の仕方、モノの流し方
・製品そのもの
・組織のあり方、体制

変化すべきでないもの
・弊社の製品を通してお客様に安心感を提供すること、お客様に信頼感を持っていただくこと
・ご協力いただいている材料・部品の購入先、外注をお願いしている業者の方々と信頼関係を築くこと
・弊社で働く人達を大切にすること

弊社では創業以来、液面計という製品を通して実績を積み重ねながら、お客様との信頼関係を築いてきました。 おかげさまで直視型液面計では「OBK」の名前は幅広く認知いただいています。

最近はお客様の要望にあった情報提供をHPで行うことで、HPからの引き合いも多くなりました。 
以前は何年も引き合いのなかった製品が今ではHPを通して定期的に出るようになったものもあります。

また新製品開発にも力を入れています。 10月に行われる関西機械要素展にも出展予定です。

社内では3Sの取り組みも始めています。

製造業としての基本をしっかり守りながら、今後も様々な取り組みを行っていきたいと思います。

2006年08月02日(水)更新

弊社の経営理念

<質問>
商品やサービスを提供する場合、大切にされていることがたくさんあると思います。
その中でも、お客様や取引先などに対して、「これだけは本当に伝えたい」
というメッセージやポリシーがありましたら、教えていただけないでしょうか?
(明治大学商学部 布施彰子)



弊社の経営理念は、「社会に貢献する事業所たれ」です。

弊社が製造している液面計は、直接目に見ることのできないボイラーのドラムやタンクの液位を目で確認することのできる唯一の装置です。

サワダ製作所は長年培った液面計製造のノウハウや実績を通して、「目で直接確認できることの安心感」をお客様に提供することで、社会に貢献しています。

2006年07月19日(水)更新

仕事においての「楽しみ」「喜び」

<質問>
私は仕事にしても全てにおいて「楽しみ」「喜び」というものが必要だと考えています。
そこで経営者の皆様へ質問なのですが。仕事上、最も「楽しみ」「喜び」を感じる時は
どのような時でしょうか? (明治大学商学部3年 児玉康さん)


・最も楽しみを感じるときは
打つべき手を打って、仕事をしているときです。 
しんどいときは逆に打つ手がないときです。 
打つ手があるときは何をやっていても楽しい。

・最も喜びを感じるときは
仕事をして目標や目的が達せられたときです。
ただし、喜びだけというより、安堵感も交ざったような何か微妙な感覚、
大げさに言えば、「今回も生き延びた」みたいな(笑)

児玉さんは卒業されて、どうのような仕事をされるのかわかりませんが、
どうか楽しんでくださいね。

2006年07月12日(水)更新

ビジネスチャンスについて

<質問>
ビジネスチャンスを発見する「目」は、どのように身に付けるのでしょうか? それとも、才能なのでしょうか? よろしければ、お答えください。(明大商学部3年20組5番遠藤正人さん )


正直、私も答えを知りたい、です。
そういう能力があれば、きっと今頃「大金持ち」、かな(苦笑)・・・・

ただつたない経験から言うと、遠藤さんは普段からどういうことに関心がありますか?

現在、工場が手狭なので、いい移転先がないかなと当たっているのですが、ある日、近所の工場が売りに出されて、取引先の銀行の人から教えてもらったことがあります。 


銀行員「ここの物件どうですか? 交差点の角地なんですが路肩にトラックが充分停まれるし、いいですよ」

私「どれくらいの広さですか?」

銀行員「××坪」

私「ん~、ちょっとうちには狭いなぁ」


その後、そこは車が何台も停まれるコンビニになって、今大繁盛してます。 
それを見て、「あっ、しまった」と私は思いました。

このあたりは工場地帯でお昼とかは食べるところも少なく、コンビニも他にないので、お昼になると車で乗り付けて買いに来る人も結構います。
最近はマンションも増えてきているので、きっと休日や夜は買いに来る人もいるでしょう。

工場の移転、ということにしか関心のなかった私は、そこをコンビニにする、なんて発想は露ほどもなかったんです。 ビジネスチャンスを逃してしまったんですよね。

人は関心のあることには、いつも意識・無意識を問わず注意を向けているはずなんです。
だからふっとしたことで、その関心からビジネスチャンスが生まれると思います。

私のように、同じモノやコトでも、関心が違えば見方も変わって、ビジネスチャンスを逃してしまうこともあります。

自分の関心は何でしょう? 
一度整理してみてはいかがでしょうか?

整理するときに役立つかな、という本を2冊ご紹介します。


「考具-考えるための道具、持っていますか?」(加藤昌治著)


アイデアや企画を出すのにヒントをいっぱいくれる本です。


「ザ・マインドマップ」(トニー・ブザン)


マインドマップについては共伸技研の加藤さんから教えてもらいました。 自分の関心事を整理するのに役立ちます。

2006年07月06日(木)更新

企画の実現について

<質問>
ある企画を立ち上げ、実現してゆく過程で大切なことは何でしょうか?
私自身、現在進行中の企画案を実現めざして錬っている最中なのですが、何かが欠けているように感じてなかなか自信を持ってプレゼン出来ていないように感じています。お答えいただければ光栄です。(明治大学商学部 4年 沢田栄太さん)


「冷たい頭」と「熱い心」だと思います。

では「冷たい頭」とは・・・・

・沢田さんが立てられた企画は、誰に対して、何を提供するものなのでしょうか?
それが30秒以内で言えますか?

・企画を始めるにあたり、取り巻く環境や状況を分析してみましょう。 関係者や競争する相手、協力者もあげてみてください。

もし沢田さんがグループを組んで企画を立ち上げているのなら、この企画を始めるにあたってグループ内では、どんなプラスがあるでしょう?
例えば、みんながワクワクする、仲間の絆が出来る、知らない人と知り合いになれる、収入が増える・・・・etc

マイナス面ではいかがでしょう?
自分の貯金を崩さないといけない、勉強時間を減らさないといけない・・・・・etc

沢田さんのグループを取り巻く環境、グループ外ではどうでしょう?
プラスの面では? またマイナスの面では?
誰それが喜ぶ、沢田さんの競争グループより教授のお目が良くなる、親に迷惑かける・・・・・etc


・沢田さんが立てた企画の対象者に(誰に)とってはどんなメリットがあるでしょう?


・その企画はどんな方法で提供しますか?  そのための方法は何ですか?


・企画を実行するために必要なモノやコトは何ですか?
人、モノ、お金、方法・手段、時間、方針、連絡、情報、手順、などなど


・上記であげたものの中で、最も重要なこと、ボトルネックとなるものは何ですか? それを行うためには更に何をしないといけないですか? 現状と比べて何を変えないといけませんか?


・企画を実現する上で予想されるトラブル、問題、課題はないですか?
(グループ内、グループ外、個人、人間関係なんでも)


こういったことを紙に書き出してみましょう。  
実は弊社でもこういったことを整理して書き出してみて、企画を立てたりしています。
実際に紙に書き出してみると、頭が非常にクールダウンして、案外書けなくなることもあります。

それから最後に・・・・
沢田さんにとって、この企画は絶対やりたいものですか?
貴方の理念や信念に沿うものですか?

これが「熱い心」です。

2006年06月09日(金)更新

モチベーションの維持

<質問>
 明治大学商学部3年の遠藤正人です。以前は、私の質問に答えていただきありがとうございました。本日は、経営者の方々に以下の質問があります。
 経営者の方々は、自分の目標達成のためのモチベーションをどのように維持しているのでしょうか?(明治大学商学部3年 遠藤正人)


夢を持ち続けることだと思います。

夢があるからこそ、力が出てきます。
夢に至る明確な目標を持って、そこに向かうから動けるのだと思います。

とは言え、精進が足りない私ですので、へたりこむことも度々です。
私はよく自分のことを軽自動車に例えてます。
体力ないんですぐガス欠状態になるし、花粉症ですぐ頭痛くなるし・・・・
お腹もすくんで、会社でしょっちゅうお菓子も食べてます。 
(社員のみなさん、ごめんなさい)

でも前向くことだけはやめたらダメと思ってます。

それとちゃんと良く食べて良く寝る、ことも大切でしょうか。

最後にそばに支えてくれる人がいること。
そういう人がいることに感謝です。

2006年04月26日(水)更新

会社は人で成り立ちます

引き続き、ご質問です。

<質問・第3弾>
理論からだけでは分からない、実際の経営を通して初めて知ったことや、
また体得できたものなどがありましたら教えてください。
(明治大学商学部・3年3組 33番・山口尚美さんより)


会社は人で成り立っている、ということでしょうか。

ごく当たり前のようなことですが、私の場合、サラリーマンから事業を引き継いでみて、実感としてこの感覚が強くなってきています。

よく人から「海外に移転して、コスト競争力をもっと高めては」とアドバイスを受けます。
ですが、弊社のような小さな製造業では、人が「力」です。
新しい製品も、お客様への対応も、また今行おうとしている目標管理制度も人がいなくては成り立ちません。

なので、今のところ海外への工場移転や遠方への移転は考えていません。

各部署にそれぞれユニークな能力を持った人達がいます。
私の経営判断が正しいのかどうかはわかりませんが、
私はこの人達の力の可能性に企業の将来を見たいと思っています。

2006年04月20日(木)更新

起業家になくてはならないもの

こんなご質問をいただきました。

<質問>
私は将来起業家になりたいのですが、起業家になくてはならないものをひとつ挙げるのであれば、どのようなものですか?
また、それは、どのように身に付けるのでしょうか?


残念ながら「なくてはならないもの」はいろいろあります。 どれもが大事なことなので、そこからひとつだけ挙げることはできません。

でもアドバイスとしてお聴きいただけるのなら、
「(自分のフィルターを一度はずして)人の話を聴いてみる。」クセを付けることをお勧めします。


経営者は自分が考え、生み出した製品やサービス、あるいはビジネスモデルや組織そのものに思い入れがあります。
思い入れがあるからこそ頑張れるのですが、そういった思い入れを一度脇に置いて周りの人の話を聴いてみましょう。

製品のことはお客様に聴けば良いし、会社の運営の仕方やリーダーシップのことは社員さんに聴いてみると良いでしょう。
自分の経営者としてのあり方は、他業種の方と交流して話を聴くのも良いと思います。

人は想いが強いほど、その話についての知識が深いほど、人の話をフィルターをかけて聴いてしまいます。
でもそういったフィルターを一度はずして話を聴いてみると、思いがけないアイデアや考えが浮かぶことがあります。
そうすることで自分の事業が客観的に見えて、次の行動につながります。

私は自分で起業したのではないので、自分で起業された方の苦労は幸いしていませんが、経営者として事業を継続する上で大事なことだと思っています。

起業の方、頑張ってください。

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個人プロフィール

同志社大学文学部社会学科社会福祉学専攻を卒業医)松田クリニック・健育研究所に勤務し、デイケアなどに精神科ソーシャルワーカーとして携わった。 ソフトウェアハウス、外資系メーカーにて経理・総務・輸入物流の担当を経た後、2001年(株)サワダ製作所 代表取締役。TOC(制約理論)思考プロセス・ジョナの有...

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