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2009年04月09日(木)更新

「描いていた将来像」について

<質問>──────────────────

 22歳の時に、自分の5年後・10年後の将来像を描いておられましたか。
 また、もし描いておられたとしたら、どんな将来像だったでしょうか。

      (岡崎塾4期生・早稲田大学4年 任 裕信さん)

──────────────────────





私の22歳の時は大学で社会福祉学を学んでいたので、ソーシャルワーカーとして現場で働きたかったという気持ちが強かったですね。
それで何年か経験を積んだら大学に戻って研究職につきたいと漠然と考えていました。

実際、卒業後は神経・内科でソーシャルワーカーとして精神医療の世界に携わることになったのですが、でも大学には戻らず、今の仕事にもつくとは正直夢にも思っていなかったです(笑)

縁尋奇妙・多逢聖因です。




でも今の若い人には、私と違って、強烈にイメージを持って世間でやっておられる方もいらっしゃいますね。


例えば、株式会社ディーノシステムの中島一明社長。


若干22歳の若さですが、お父さんの話によると起業前から海外をはじめあちこち放浪し、また毎日新しいビジネスモデルを必ずひとつ作り上げる、という“荒業”をされていたそうです。

それが結実して、現在社長紹介サイト「福岡の社長.com」を立ち上げられています。



中島さんが福岡の企業を訪問し、自ら社長さんにインタビューを行い、動画で配信されており、各業界を代表する“福岡の社長”に焦点を当て、ビジネスマン・学生・起業家の方々に福岡の企業・サービスをより深く知っていただく事を目的とされています。

サイトを通した企業間の提携やビジネス・マッチングも視野に入れて、福岡の活性化も狙ったこのサイト、中島社長の強烈な意志とそれに基づいた“荒業”がないと生まれなかったでしょうね。






*縁尋奇妙(えんじんきみょう) 縁ほど不思議なものはないという意
*多逢聖因(たほうしょういん) 良い人と付き合っていると自分も感化されるという意

2009年04月06日(月)更新

弊社でも桜がほぼ咲きました

昨年夏に建てた新工場には敷地に桜の木を2本植えています。
まだ若木ですが今年から花をつけてくれました。


先週からボツボツと花をつけていたので、もう少し咲くまで写真を撮るのを控えていましたが、若木の至りか早くも葉桜に・・・(^^;)

サワダ製作所の桜



10年後には立派に成長しているでしょうから、花見が楽しみです。

2009年04月03日(金)更新

「心の整理のつけかた」について

<質問>──────────────────

 人生の岐路においてひとつの道を決断したとき、どのような思いで
 下したのでしょうか。

      (岡崎塾4期生・東京大学経済学部3年 嘉信由紀さん)

──────────────────────




私が社長を継いだのは8年前(継いだ当時と会社も随分変わりましたので、もう10年くらいやってる気がしますが・・・)、当時は会社を継ぐ気はさらさらなく、どっぷりとサラリーマンをしていました。


9年前に先代から突然、「お前、会社を継げ」と言われ、まさに青天の霹靂。
こちらはそのつもりもないし、性格的にも社長に向いているとも思わなかったし、当時起業家向けの適性検査があったのでそれを受けて「どうだ!、社長なんて向いてないだろう。」と言うてました。


当時の取締役の方々も巻き込んで、まぁ何だかんだとありましたが、引き継いで現在に至っています。

最終的には、先代の父が好きだったし、喜ぶ顔がみたかったんだと思います。
今だから言えることかもしれませんが、自分の意に一見沿わないと思われることでも自分にとって何が大事か、なぜそれが必要なのかを考えて受け止めていくことが決断の時には必要なのでしょう。



ちなみにTOC(制約理論)の思考プロセスでは、そういった個人のジレンマを解決するには有効な手段です。


例えば先ほどの私の例で言えば、サラリーマンを続けることも、会社を継ぐことも「幸せな人生を生きる」という意味では共通の目的です。

片方は、「幸せな人生を送る」ためには「サラリーマンとして自分の能力を発揮する」
そのためには「会社を引き継がない」

方や「幸せな人生を送る」ためには、「親孝行する」
そのためには「会社を継ぐ」


図式的に表わすと、下図のような形になり、「会社を継ぐ」VS「会社を継がない」という対立関係になります。 
また数学的に言えば、それぞれの項目の関係( 〇〇するためには△△しなければならない)は必要条件の関係にあたります。


対立解消図


この対立関係をどう解消すれば良いのか・・・・・・
TOCでは、それぞれの必要条件が成り立っている前提、なぜ「〇〇するためには△△しなければならない」のかを問い詰めていきます。
トヨタのなぜなぜ5回を行うことに似ているかもしれません。


そうして導き出した前提条件から、決断を促すような解決策を生み出すことができます。
今知っていれば、心の整理の仕方ももう少し楽になったかもしれませんね。



ちなみに、現在は会社を継いで良かったと思っていますし、何よりも一緒に働いてくれる社員さんが大好きです。




(お知らせ)
4月21日にゴールドラット・スクール主催でTOCの一日セミナーが行われます。
TOCを広く知ってもらおうという目的で、毎月定例で行われます。(先ほどの思考プロセスもあります。)
今月は21日(火)に福岡で開催します。 事例を中心に説明しますので、TOC初心者の方にも興味が持てる内容です。

ご興味のある方はどうぞ。

===================================
「不況に負けない会社の仕組み」
~何を変えるのか、何に変えるのか、どのように変化を起こすのか~

開催日時:4月21日
開催場所:深見ビルD会議室 〒812-0011 福岡県博多区博多駅前4-14-1
参加費用:1000円
対象者:経営者、管理職、コンサルタント、大学関係者、など

内容:
セッション1 プロジェクト管理
セッション2 生産管理 製造業(生産財)
セッション3 生産管理 製造業(消費財) 卸売業 小売業
セッション4 管理能力 意志決定

詳しくはこちらへ=>http://www.juntos.co.jp/consulting/seminar20090421.html

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2009年03月25日(水)更新

博多の花見

今週はずっと博多に来ています。

博多駅から12,3分くらい歩いたところ東長寺というお寺がありますが、境内の桜があまりに見事だったので携帯で撮りました。


東長寺


ちなみにこのお寺、真言宗の弘法大師創建の寺としては日本で一番古い霊場だそうです。

木造坐像では日本一の大きさの仏像、「福岡大仏」があります。


福岡大仏


・仏像の高さ10.8m
・重さ 30t
・光背の高さ16.1m

2009年03月18日(水)更新

「将来を託せる人材」について

<質問>──────────────────

 経営者として、これから先、どのような人材を育てたいと
 お考えですか。具体的な人間像を聞かせてください。

           (明治大学商学部 村田潔教授)

──────────────────────





我々のようなスモールカンパニーにとって一番の財産は「人」です。
会社での一人一人の役割がとても大事であり、「彼の人」が抜けるとどうしても業務に支障が出てしまいます。


なので大企業のように人を組織に合わせるようにするのではなく、人にあわせて組織を造り変えていくようにしないといけない、また同じ社員でも、その人が育ってくれば組織を変えていく、そう思っています。
(実際弊社でもこの10年間、いろいろと組織の中味を変えてきました。)



また弊社はものづくりを基本とした会社です。
ものづくりで最も大切なことは、製品に対する品質保証と納期の遵守。
ここだけは譲れないので、弊社では経営理念の中で「社員への約束」として、社員に求めるべきことと、それに対して会社がすることを定めています。



●社員への約束
サワダ製作所が使命を達成する上で、社員がもっとも大切な資源です。

社員は信頼、誠実、尊敬、コミュニケーションによる意思決定、決意を原則とし、私たちは個人や家族、会社のためになるよう、持てる才能を育成し、最大限に伸ばします。

知らなければ学び、分からなければ聴く、何が効率的かを絶えず考える、
前向きな議論をする、情報を共有する、問題が起きればすぐに報告する、

そのような取り組みを私たちは評価し、取り組みを進めるための予算を会社は最優先します。




定められた品質や納期を守るためには、社員は人から信頼されなければなりません、また人に対して誠実でなければなりません。

ものづくりに携わる者として互いに尊敬し、ルールを決めて決めたこと守らなければなりません。

またコミュニケーションによる意思決定が現場では必要になります。

品質を守り、お客様へのより迅速な対応のために、何が効率的かを絶えず考える必要があります。

そういう人物像がものづくりには求められます。

そうなるように人を育てながら、人に合わせて組織を変えていく、それが弊社におけるマネジメントです。



また組織の中にはモノの流れ、情報の流れ、意思決定の流れがあり、その三つの流れを適切に管理する必要があります。 これらの三つの流れに淀みがあると、品質が守れなかったり、納期が遵守されなかったりするからです。


ですがこれらの三つの流れを適切に管理することはそうそう容易いことではありません。
例えば情報一つにとっても営業からの捉え方と製造現場からの捉え方は得てして違うことが多いですし、そのため意志決定が迅速に行われなかったり、意思決定そのものが共有されずにバラバラな行為になったりします。


弊社では三つの流れのうち、情報の流れと意志決定の流れを淀みなくするためにファシリテーションを用いています。

ファシリテーションを用いることで、情報の共有化やコミュニケーションによる意志決定が図られ、お客様への製品・サービスレベルの向上、より迅速な対応が行うことができます。 また人材の育成にもつながります。




今回、このファシリテーションを用いた組織運営について5月22日(金)に事例発表をすることになりました。 経営者会報ブログのブロガーでは治部電機株式会社の治部社長も発表されます。

無料ですので、ご興味がありましたら、是非お越しください。


============================
「ファシリテーションによる中小企業活性化事例報告会」

主催:LLCチーム経営
協賛:e製造業の会
全員参加で職場風土を改革!
  今の時代を乗り切るには、多様な考えをもった職員一人一人の
  “持ち味”を生かして成長をたすけ、組織の成果に結び付けていく
  ことが必要です。そのために、互いに聴きあい、伝えあい、支え合
  う、“知恵とチカラをあわせられる職場“に促していくこと(ファシリテ
  ーション)が必要です。

人を生かして成果をあげた経営トップの覚悟!
  この事例報告会では、ファシリテーションの導入で職場の活性化を
  進めてこられた経営者の方々に、活性化に至る軌跡や“思い”をお
  話いただきます。職員を生かすことを通じて職場を活性化することが
  可能であり、皆様の職場でも試してみる価値が十分にあることを確認
  していただきたいと思います。

日時:2009年5月22日(金)14時~17時
会場:メビック扇町(大阪市北区南扇町1-4-5)
参加費:無料(先着50名に限らせていただきます)

内容:
  第一部 事例報告  
    株式会社共伸技研 代表取締役 加藤 克典
    株式会社サワダ製作所 代表取締役 澤田 浩一
    治部電機株式会社 代表取締役 治部 健
  第二部 パネルディスカッション

お申し込み
  URL:http://teamkeiei.com からか
  または
 e-meil:info@teamkeiei.com
  Fax:06-6251-3775まで

============================

2009年03月11日(水)更新

「人生の契機」について

<質問>──────────────────

 人生の中で、あの時自分自身が変われたから今の自分が
 あるという経験はございますでしょうか?
 その時の状況と、なぜ変われたのかを教えていただきたいです。

       (岡崎塾4期生・首都大学東京 腰塚度海さん)

──────────────────────



私は大学卒業後、神経内科の診療所に治療スタッフとして5年身を投じ、そのごソフトウエア会社や外資系メーカーで仕事をしました。


もし私が精神医学の世界にいなかったら、今日のように適切なチーム作りとチーム運営に基づいた経営は目指さなかったでしょう。

もし私が診療所で家族療法に出会わなかったら、ISO9001で謳っているシステムアプローチを重視しなかったでしょう。

もし私がソフトウエア会社に転職しなかったら、IT経営実践認定証はもらわなかったでしょう。

もし私が外資系で仕事をしていなかったら、海外との取引は始めなかったでしょう。

もし私が前職で経理をしていなかったら、きっと経営者にはなっていなかったでしょう。


多くの人との出会いと経験で今日の私がいます。
TVドキュメンタリーで放映されるような劇的で感動的な人生の転機はないけれど、日々の営みの中で私は日々変わっています。


人の身体細胞は1年半ですべて入れ替わるそうです。
1年半で、1年半前とは違う自分がいます。


身体的にも精神的にも一日一日の行いがターニングポイントです。

2009年03月06日(金)更新

工場見学&TOCセミナー開催

高知県のR社様からの依頼で、工場見学とTOC(制約条件の理論)についての簡単なセミナーを開催しました。

R社様ほか4社、計7名様のご参加をいただきました。
ありがとうございます。


ちなみに本日、中小企業IT経営実践認定企業の認定証が届きました。
このような形になるとうれしいですね。



中小企業IT経営認定企業

2009年03月04日(水)更新

「情報感度の強化法」について

<質問>──────────────────

 経営するうえで、情報収集のための「アンテナ」の感度を
 高めることが必要だと思いますが、その具体的な手段や
 方法がありましたら、教えてください。

          (明治大学商学部 原田英之さん)

──────────────────────




3猿の「見ざる、聞かざる、言わざる」は有名ですが、情報収集の基本はやはり「見る、聞く、話す」ではないでしょうか?
いろいろなモノを見て、いろいろなことを聞いて、いろいろな人と話すこと。



現在は情報過多の時代で、本当に欲しい情報かの取捨選択が難しいという方もいますが、では自分にとって本当に欲しい情報とは、一体何でしょうか?
私の場合は、本当に欲しい情報が何かなんて自分でもよくわかりません。


本当に欲しい情報なんてものは、あるプロジェクトに参加しているとか、一定のタスクがあるとか、「明確な目的」があってはじめて収集できるのであって、そうでない限りはその情報が本当に欲しいかどうかなんてわかり得ない。


大量の情報に対してあいまいと接していて、それらを忘れることもあれば、妙に覚えていることもある、そんな感じで普通は過ごしているのではないでしょうか?
しかも覚えている情報のほとんどが仕様もないことだったりする。


ただ何かに取り組んでいるときに、「あっ、こんなことあったな」とかふっと思いだしたりして役に立つことがあります。思いだした情報が、その状況に「ハマる」という感じです。

もちろん100%忘れていれば、そういうことは起こりません。
だから普段から見たり、聞いたり、人と話したりして、自分の中の琴線に触れたもので「これは面白いな」ということを感じることを大切にしています。


また「見る」「聞く」「話す」の内、どれが好きか、どれが強いかは人によって違います。
だからすべてに気をつけるのではなしに、自分の得意なことでそういったことをしていくのが良いかと思います。


例えば私の場合は「聞く」「話す」よりも「見る」方が好きなので、暇があれば本屋に立ち寄ったりしています。

書店にどんな本が積まれているかを見ることで、今何が話題になっているのか、これからのトレンドが良く分かります。
今であれば不景気をどう乗り切るか、とかそういった本が多いですよね。

書店によって本の並べ方も違うので、その書店の販売への考え方というのか、そういうのも見えてくることがあって面白いですよ。


原田さんは、「見る」「聞く」「話す」のうち、どれが好き(あるいは得意)ですか?
それを見つけて、自分なりに工夫されたらよいと思います。

2009年03月02日(月)更新

もう3月

あっと言う間に2月が終わってしまいました。

気が付いたらブログも全然更新していない・・・・・・・
つたない私のブログを見てくださる皆様、どうもすいません(反省)


ちなみに先週の金曜日の日刊工業新聞に弊社の記事が掲載されました。
作業改善の目標を記者さんに伝えたら、それを記事にしていただいて。

これは是が非でも目標達成しないと・・・・・・・なんかすごいプレッシャーです(汗

2009年02月10日(火)更新

IT経営実践認定企業に選ばれました

経済産業省主催「中小企業IT経営力大賞2009」のIT経営実践認定企業に選ばれました。


経営者会報ブロガーでは、枚岡合金工具株式会社さんが「審査委員会奨励賞」に、三元ラセン管工業株式会社さんと治部電機株式会社さんがIT経営実践認定企業に選ばれています。


「中小企業IT経営努力大賞2009」
=>URL:http://www.itouentai.jp/award/
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会社概要

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個人プロフィール

同志社大学文学部社会学科社会福祉学専攻を卒業医)松田クリニック・健育研究所に勤務し、デイケアなどに精神科ソーシャルワーカーとして携わった。 ソフトウェアハウス、外資系メーカーにて経理・総務・輸入物流の担当を経た後、2001年(株)サワダ製作所 代表取締役。TOC(制約理論)思考プロセス・ジョナの有...

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