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2006年04月27日(木)更新

目標管理制度で思うこと

先週から社員の皆さんが一人一人が立てた目標の進行具合をチェックする面接を行っています。

単に目標ができたか、できないかだけでなく、会社と本人にとってお互いに目標が適切か、もし遅れていたらどういう障害があるからなのか、などについて話し合っています。

普段上司と部下がどれだけ話し合っているか、
面接時間はそれに反比例します。

2006年04月26日(水)更新

会社は人で成り立ちます

引き続き、ご質問です。

<質問・第3弾>
理論からだけでは分からない、実際の経営を通して初めて知ったことや、
また体得できたものなどがありましたら教えてください。
(明治大学商学部・3年3組 33番・山口尚美さんより)


会社は人で成り立っている、ということでしょうか。

ごく当たり前のようなことですが、私の場合、サラリーマンから事業を引き継いでみて、実感としてこの感覚が強くなってきています。

よく人から「海外に移転して、コスト競争力をもっと高めては」とアドバイスを受けます。
ですが、弊社のような小さな製造業では、人が「力」です。
新しい製品も、お客様への対応も、また今行おうとしている目標管理制度も人がいなくては成り立ちません。

なので、今のところ海外への工場移転や遠方への移転は考えていません。

各部署にそれぞれユニークな能力を持った人達がいます。
私の経営判断が正しいのかどうかはわかりませんが、
私はこの人達の力の可能性に企業の将来を見たいと思っています。

2006年04月25日(火)更新

人を募集するとき

明大生の方からご質問をいただきました。

<質問・第2弾>
経営者として、人を雇い入れる場合、その人のどこに着目して選びますか?
(明治大学商学部 大滝 浩司さんより )


これから会社を続けるにあたり、どういう仕事をしないといけないのかを考えます。

こういうことをすれば会社の基盤がより強くなる、
あるいはこういうことをすれば会社が将来伸びていく、

その上で、その仕事にあった人を探す、というスタイルを今は取っています。
人に着目するのではなく、まずはじめに仕事ありきです。

ただ加工などの技能的なことや技術的なことは私は素人なので、スタッフにも見てもらい、意見を聴いています。

あとは会社の器とその人が「合う」、「合わない」でしょうか。

以前、営業職を募集したときある人にお会いして、この人の能力、人柄が弊社の今後の仕事に必要だと強く感じ、来ていただけないかと打診しましたが、残念ながら断られました。
たぶん弊社の器がその人には小さ過ぎたのでしょう。

その後もことある度にその人を紹介下さった方に、その人のことを聞いたりしていました。
北欧の方だったので、今は国に帰られたと聞いています。 母国できっと良い仕事をされているだろうと、今は思っています。

2006年04月22日(土)更新

目標管理制度をはじめました

弊社では本年度より目標管理に基づいた評価制度を取り入れました。

従来、全社目標、部署目標はあったのですが、社員それぞれの個人目標の設定までは行っていませんでした。

目標管理に基づいた評価制度は「運営が難しい」とよく聞きます。 
弊社には労働組合がありますが、労働組合との交渉の場でも同じようなことを言われました。

個人目標の設定の仕方をどうするのか、日常業務で忙しいのに目標を実行する時間が取れるのか、適切に評価してもらえるのか、など等課題はたくさんあります。

ですが、サワダ製作所は一人のカリスマ経営者が引っ張っている会社ではありません。
社員一人一人が考え、社員一人一人が行動し、一人一人の能力を発揮して液面計メーカーとしてお客様のニーズに応えていく会社です。

そういう会社だからこそ社員一人一人の目標管理が必要だと思っています。

昨日より、一人一人の目標の進行度合いをチェックして、それぞれの課題を検討していく面接が始まりました。
目標を立てた本人と上司、そして私も入った面接です。

単に目標が出来たか、出来ないかを管理するのではなく、どうすれば前に進むのか、そういったことをみんなで検討する場にしたい、と思っています。

2006年04月20日(木)更新

起業家になくてはならないもの

こんなご質問をいただきました。

<質問>
私は将来起業家になりたいのですが、起業家になくてはならないものをひとつ挙げるのであれば、どのようなものですか?
また、それは、どのように身に付けるのでしょうか?


残念ながら「なくてはならないもの」はいろいろあります。 どれもが大事なことなので、そこからひとつだけ挙げることはできません。

でもアドバイスとしてお聴きいただけるのなら、
「(自分のフィルターを一度はずして)人の話を聴いてみる。」クセを付けることをお勧めします。


経営者は自分が考え、生み出した製品やサービス、あるいはビジネスモデルや組織そのものに思い入れがあります。
思い入れがあるからこそ頑張れるのですが、そういった思い入れを一度脇に置いて周りの人の話を聴いてみましょう。

製品のことはお客様に聴けば良いし、会社の運営の仕方やリーダーシップのことは社員さんに聴いてみると良いでしょう。
自分の経営者としてのあり方は、他業種の方と交流して話を聴くのも良いと思います。

人は想いが強いほど、その話についての知識が深いほど、人の話をフィルターをかけて聴いてしまいます。
でもそういったフィルターを一度はずして話を聴いてみると、思いがけないアイデアや考えが浮かぶことがあります。
そうすることで自分の事業が客観的に見えて、次の行動につながります。

私は自分で起業したのではないので、自分で起業された方の苦労は幸いしていませんが、経営者として事業を継続する上で大事なことだと思っています。

起業の方、頑張ってください。

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