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2006年09月06日(水)更新

ISO会(アイソーカイ)で取り組むこと-プロセスアプローチ

ISO9001で必ず理解しておかなければならないことの一つが「プロセス・アプローチ」です。

現在、将来を含めたお客様が満足してもらえるような製品・サービスを提供するためには、製品やサービスの品質のみ向上を考えていては達成できません。
製品やサービスを生み出す仕事のやり方やマネジメントの質も上げなければならないでしょう。

一連の仕事の流れの中の一つ一つをプロセスとして捉え、各プロセスをどのようにマネジメントしていくのか、それを仕組みとして作り上げるのがプロセス・アプローチです。
プロセスをマネジメントしていくためには以下のことを明確にしなければなりません。

1)プロセスを明らかにする。
どのようなものがプロセスかは、会社によって異なります。 業種によっても違いますし、会社規模によっても異なるでしょう。
例えば、
  
 営業―>設計―>製造、

といったものもそれぞれプロセスですし、
営業の中でも

  集客―>アポ取り->提案->見積もり->価格交渉->受注、

というのもそれぞれプロセスです。
プロセスはその会社の現状に併せて、マネジメントしやすいレベルで考えれば良いと思います。

2)そのプロセスへのインプット項目は何かを明らかにすること
例えばそれは原材料であったり、お客様から来る仕様書であったり、集客リストなどの情報であったりします。

3)そのプロセスからのアウトプット項目を明らかにする
例えばそれは仕掛品・製品であったり、図面であったり、お客様とのアポイントのスケジュールであったりします。

4)そのプロセスを適切にモニターするための仕組みを明らかにする。
それぞれのプロセスが適正に活動されているかどうかをモニターする仕組みを作っていきます。 
例えば製造であれば、工程間検査での良品率、といったものです。


繰り返しますが、プロセスの捉え方は会社により異なります。 プロセスの切り口を会社の現状に合わせて見直し、仕事のやり方やマネジメントの仕組みをスキルアップしていく、これがISO9001に取り組む上での難しさであり、またISO9001を使って利益を生み出す仕組みだと思います。

弊社もISO9001取得4年を迎え、各部署でのプロセスの考え方、マネジメントの仕方を再点検する時期に来ました。
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