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株式会社サワダ製作所 代表取締役 澤田 浩一 の日記です
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2012年07月20日(金)更新
内部監査を行うコツ
内部監査とは、平たく言えば、会社がお客さまに、品質を保証をしていくために作り上げた仕組みが、「今どないなってるね~ん?」と自問自答するお時間のこと。
なので、内部監査で問うことは、次の二つです。
ひとつは作った「仕組み」で足りないところはないか? ということ
もうひとつは仕組みは出来てるけど、運用する上で何か問題は生じていないか? ということ
この二つを頭の中に入れながら質問をしていくのが、内部監査のコツです。
ちなみに運用する上で何かの問題が生じている場合、次のことを考えてみてはどうでしょうか?
1)作った「仕組み」そのものについて、社内の同意が取れていない
(新しい「仕組み」についてわかってない人がいる。 コミュニケーションの問題)
2)「仕組み」についての社内の同意は取れているが、その「仕組み」を動かすにあたり、支障(障害)が起こって、うまくその「仕組み」が回らない
3)「仕組み」を動かすための支障(障害)は取り除かれているが(平たく言えば、取りあえず動かすことはできるが)、動かすと新たな問題が生じる
4)なんとなく新しい仕組みを回すのが、心情的にイヤ
2012年07月13日(金)更新
TOCのワンポイントセミナー始めました
1回15分のワンポイントセミナーです。
昨日のテーマは「マネージャーの役割とTOC流改善の仕方について」
熱心に聴いていただいたので、予定を大幅に超えてしまいました(汗;
2012年07月04日(水)更新
日産の脱プラットホーム共有化戦略 ~ 思考プロセスから見て ~
日産の設計革命、脱プラットホーム共有化戦略(井上 久男 氏)
http://techon.jp/article/COLUMN/20120623/224711/?ref=ML
記事は、日産が2013年から発売する新型車から「CMF(コモン・モジュール・ファミリー)」という新しい開発手法を導入する、というもの。
この開発手法は、従来にない「設計革命」だと著者は指摘しています。
なぜなのか?
記事によると、世界市場に出ていく上で、いかに開発・設備投資を抑制していくか、ということが課題になりました。
その解決策が、シャシーなどのアンダーボディなどを車種を問わず共有化していく「プラットホーム共有化戦略」です。
ところが最近、その手法が効かなくなってきた。
中国、インドなど新興国市場の占める割合が増え、要求される商品が多様化することで、かえって製造の工数が増えコストが上昇するという矛盾が起きてきたからです。
世界市場に出る、ということは市場にあわせて販売台数を増やす、ということです。
販売台数を増やすためには、新たに設備投資をして、製造キャパシティを増やさなければならない。
それはメーカーにとっては大きな負担になります。
そのため設備投資を抑えつつ販売台数を増やす、ということがメーカーの課題になった。
その解決策が「プラットホーム共有化戦略」です。
設備投資で大きな比重を占めるのは金型ですから、アンダーボディーなど金型投資が大きなウェートを占める部品の設計を共通化する。 それが従来のプラットホーム共有化戦略でした。
ところが欧米など先進国以外の新興国の市場が増え、要求される商品の仕様も多様化してきた。
同じプラットホームでありながら性能や外観などが異なるために、部品設計やメーカーが取り扱う部品点数や工数が多くなり、1台あたりのコストが増えてしまう状態になった、という事態が生じたのです。
このジレンマを解決する、ブレークスルーした開発手法が「CMF」です。
ブレークスルーするためには、かなりの議論の展開があったかと思いますが、わたしたちが使うTOCでは、議論しやすいように「思考プロセス」という手法を使って、ジレンマを見える化します。
見てみましょう。
上図は、ジレンマを見える化したものです。
このように読みます。
プラットホーム共通化戦略をとるのは、開発・設備投資を抑制しながら販売台数を増やすためです。そのことをBとDというボックスと矢印で表しました。
B「開発・設備投資を抑制しながら、販売台数を増やす」ためにはD「プラットホームを共有化する」
ですが先にも述べたように「プラットホームを共有化する」ことは、様々な地域(国)の顧客に合わせて多様な商品を作る、というニーズを阻害します。 そのことをCのボックスで表現します。
Cというニーズを満たすためには、プラットホームは共有化しません。 このことをD’のボックスに表しています。
ボックスDとD’は対立しています。 いわゆるジレンマです。
ですが、目標はどちらも「グローバル化に対応した経営をよりよく行う」ことです。 (ボックスA)
TOCでは、このジレンマ(対立)を解消するために、上図のようにジレンマの見える化を行い、ひとつひとつのロジックをなぜそのように考えるか?を探っていきます。
たとえば「 B 開発・設備投資を抑えながら、販売台数をのばす ためには D プラットホームを共有化する。 なぜならば・・・・」というふうに探っていき、新たな解決方法を見出していきます。
CMFという新しい開発手法が、このジレンマを解消する素晴らしい手段だということが、わかるかと思います。
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