ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
株式会社サワダ製作所 代表取締役 澤田 浩一 の日記です
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2008年08月28日(木)更新
顧客と社員、優先するのはどちら
<質問>
経営とは答えのない決断の連続だと思います。
たとえば、どうしても顧客か社員かのどちらかに不利益を与えなければいけないような状況に陥ったとき、経営者としてどちらを優先すべきだとお考えですか?
また、それはなぜですか?
(東京外語大学4年 紅林達也さん)
編集部の大西氏が述べられているように、企業には顧客と社員の不利益をどちらかにもたらさないといけないような場面がいくつもあります。
言わば二つの利益が対立する関係(対立関係)です。
1)業績不振の突破口を、価格改定(値上げ)とリストラ(社員への退職勧奨)のどちらに見出すか
「値上げをする」VS「リストラでコストを下げる」
2)顧客満足を追求するためのサービスの向上が労働強化につながる場合、どこまでのレベルのサービスを社員に要求するか
「顧客へのサービスレベルを上げる」VS「労働強化(例えば残業時間を増やす)する」
3)業績アップのおかげで得た余剰利益を、値下げを含めて顧客に還元するか、社員の賞与を上げることで働きに報いるか
「値下げする」VS「賞与を上げる」
教科書的に言えば、「企業を取り巻くステークホルダー(利害関係者)の調整を行わないといけない場面」ということになるのでしょうか。
私たちはこのような対立関係をどのように解消すればよいでしょうか? どちらかを優先せざるを得ないのでしょうか?
例えば1)の対立関係は「値上げをする」VS「リストラでコストを下げる」ですが、よく見るとひとつの共有目的が見られます。 それは「業績不振を解消する」です。
図示すると以下のようになります。
「業績不振を解消する」ためには、「売上の機会損失を失わない」。そのためには「値下げして売りまくる」、
一方、「業績不振を解消する」ためには、「リストラしてコストを下げる」。そのためにはマンパワーが減っているのだから、「値下げしてやみくもに売りまくらない」ことになります。
一見するとどちらも正しいやり方に見えます。経営としては両方ともロジックが通っている。
ですがよく見ると、どちらの方法もロジックを作るための理由があるはずです。
「売上の機会損失を失わない」と考えるのは、
・売上の機会を失ってしまえばもう還ってこない
・とにかく何でも売らないとコストが回収できない
・どの製品やサービスが売れるのかよくわからない
という理由があるのかもしれません。
また「リストラしてコストを下げる」と考えるのは、
・リストラしないと倒産してしまう
・利益率が下がるとこれ以上銀行からお金が借りれない
・一端下がった価格は元に戻せない。(戻すと顧客が逃げてしまう)
という理由があるかもしれません。
でも、もしここで
売れている製品やサービスが何かがわかり、そこに注力すれば「売上の機会損失を失うこと」を考えるでしょうか?
また利益率の低い製品やサービスを取りやめ、高い製品やサービスだけに経営資源を投入すればリストラしてコストを下げる必要があるでしょうか?
目的は「業績不振を解消する」です。 それぞれのロジックを組み立てている理由を振り返り、その理由を解消する方法を見出すことで、対立した関係を解消することは可能だと思います。
現実問題としてロジックを組み立てている理由を解消する方法を見つけるのは難しいかもしれません。
ですが経営判断を行うときに自分のロジックの組み立て方を振り返ってみましょう。
顧客も社員も会社も三方良しの方法がきっとどこかにあるはずです。
経営とは答えのない決断の連続だと思います。
たとえば、どうしても顧客か社員かのどちらかに不利益を与えなければいけないような状況に陥ったとき、経営者としてどちらを優先すべきだとお考えですか?
また、それはなぜですか?
(東京外語大学4年 紅林達也さん)
編集部の大西氏が述べられているように、企業には顧客と社員の不利益をどちらかにもたらさないといけないような場面がいくつもあります。
言わば二つの利益が対立する関係(対立関係)です。
1)業績不振の突破口を、価格改定(値上げ)とリストラ(社員への退職勧奨)のどちらに見出すか
「値上げをする」VS「リストラでコストを下げる」
2)顧客満足を追求するためのサービスの向上が労働強化につながる場合、どこまでのレベルのサービスを社員に要求するか
「顧客へのサービスレベルを上げる」VS「労働強化(例えば残業時間を増やす)する」
3)業績アップのおかげで得た余剰利益を、値下げを含めて顧客に還元するか、社員の賞与を上げることで働きに報いるか
「値下げする」VS「賞与を上げる」
教科書的に言えば、「企業を取り巻くステークホルダー(利害関係者)の調整を行わないといけない場面」ということになるのでしょうか。
私たちはこのような対立関係をどのように解消すればよいでしょうか? どちらかを優先せざるを得ないのでしょうか?
例えば1)の対立関係は「値上げをする」VS「リストラでコストを下げる」ですが、よく見るとひとつの共有目的が見られます。 それは「業績不振を解消する」です。
図示すると以下のようになります。
「業績不振を解消する」ためには、「売上の機会損失を失わない」。そのためには「値下げして売りまくる」、
一方、「業績不振を解消する」ためには、「リストラしてコストを下げる」。そのためにはマンパワーが減っているのだから、「値下げしてやみくもに売りまくらない」ことになります。
一見するとどちらも正しいやり方に見えます。経営としては両方ともロジックが通っている。
ですがよく見ると、どちらの方法もロジックを作るための理由があるはずです。
「売上の機会損失を失わない」と考えるのは、
・売上の機会を失ってしまえばもう還ってこない
・とにかく何でも売らないとコストが回収できない
・どの製品やサービスが売れるのかよくわからない
という理由があるのかもしれません。
また「リストラしてコストを下げる」と考えるのは、
・リストラしないと倒産してしまう
・利益率が下がるとこれ以上銀行からお金が借りれない
・一端下がった価格は元に戻せない。(戻すと顧客が逃げてしまう)
という理由があるかもしれません。
でも、もしここで
売れている製品やサービスが何かがわかり、そこに注力すれば「売上の機会損失を失うこと」を考えるでしょうか?
また利益率の低い製品やサービスを取りやめ、高い製品やサービスだけに経営資源を投入すればリストラしてコストを下げる必要があるでしょうか?
目的は「業績不振を解消する」です。 それぞれのロジックを組み立てている理由を振り返り、その理由を解消する方法を見出すことで、対立した関係を解消することは可能だと思います。
現実問題としてロジックを組み立てている理由を解消する方法を見つけるのは難しいかもしれません。
ですが経営判断を行うときに自分のロジックの組み立て方を振り返ってみましょう。
顧客も社員も会社も三方良しの方法がきっとどこかにあるはずです。
2008年08月25日(月)更新
考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術
尊敬する久米信行さんの新刊が出ました。
「考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術」
この本はこれから社会に出ていく人、社会に出たけど自分はこれからどう生きたらいいだろう、と悩んでいる人に読んでほしい本です。
なかなかすぐに動けない、どうしたらよいのかわからない、そういった悩みについて31の処方箋が書かれています。
31全部の処方箋をこなそうとするとまたすぐに動けなくなりそうだから、自分に当てはまりそうなところから読んで、すぐに始めていけばいかがでしょうか?
何か変わっていくかもしれません。
個人的には名刺交換で受け取った名刺の見方が面白かった。
「あっ、なるほど、こんな見方あったんだ、ブロガーの久米さんらしい面白い見方だな」と。
参考にします。
みなさんも読んでみて腑に落ちたら、すぐ実行してみましょう。
ちなみに余談だが、お会いした柔和なお顔の久米さんから、飛び込み営業をしている姿をイメージできないのは私だけでしょうか?
一度飛び込み営業されてみたいような・・・・・(笑)
「考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術」
この本はこれから社会に出ていく人、社会に出たけど自分はこれからどう生きたらいいだろう、と悩んでいる人に読んでほしい本です。
なかなかすぐに動けない、どうしたらよいのかわからない、そういった悩みについて31の処方箋が書かれています。
31全部の処方箋をこなそうとするとまたすぐに動けなくなりそうだから、自分に当てはまりそうなところから読んで、すぐに始めていけばいかがでしょうか?
何か変わっていくかもしれません。
個人的には名刺交換で受け取った名刺の見方が面白かった。
「あっ、なるほど、こんな見方あったんだ、ブロガーの久米さんらしい面白い見方だな」と。
参考にします。
みなさんも読んでみて腑に落ちたら、すぐ実行してみましょう。
ちなみに余談だが、お会いした柔和なお顔の久米さんから、飛び込み営業をしている姿をイメージできないのは私だけでしょうか?
一度飛び込み営業されてみたいような・・・・・(笑)
2008年08月08日(金)更新
尼崎市企業立地促進制度の認定を受けました
先日、尼崎市役所で行われた審査会で弊社のプレゼンを行い、企業立地促進制度の認定を受けました。
市役所の担当者の名刺の上部には「産業のまち あまがさき」
やはり工業の中心地だなぁと改めて思います。
そういえば尼崎は兵庫県なのですが、電話の市外局番は何故か大阪と同じ「06」番。
これは昔、紡績工場が出来たころに通信費削減の目的で、大阪市内から直接電話線を引っぱったためだそうです。
当時は市外局番が同じなところに掛けると、市外局番が違う場所より半分の通信費で済んでいたので、「06」のおかげで尼崎は大きな恩恵を受けたとか。
当時から商魂たくましかったんですね。
市役所の担当者の名刺の上部には「産業のまち あまがさき」
やはり工業の中心地だなぁと改めて思います。
そういえば尼崎は兵庫県なのですが、電話の市外局番は何故か大阪と同じ「06」番。
これは昔、紡績工場が出来たころに通信費削減の目的で、大阪市内から直接電話線を引っぱったためだそうです。
当時は市外局番が同じなところに掛けると、市外局番が違う場所より半分の通信費で済んでいたので、「06」のおかげで尼崎は大きな恩恵を受けたとか。
当時から商魂たくましかったんですね。
2008年08月06日(水)更新
移転後初めての三位一体会議
移転後初めての三位一体会議を行いました。
一番の焦点は、移転後の3S活動と後期目標。
工場は稼働したとは言え、休止期間中の影響とお盆前後納期の受注で負荷が高まっていて、移転後の後片付けも十分行えていません。
3Sに至っては、過去最低のレベルかも・・・・・(汗)
3Sを含めいろいろと課題がありそうなので、別途打ち合わせを行って課題出しを行うことになりました。
課題出しの基準は、工場の安全性、快適性、効率性の3つの視点から出していく予定です。
一番の焦点は、移転後の3S活動と後期目標。
工場は稼働したとは言え、休止期間中の影響とお盆前後納期の受注で負荷が高まっていて、移転後の後片付けも十分行えていません。
3Sに至っては、過去最低のレベルかも・・・・・(汗)
3Sを含めいろいろと課題がありそうなので、別途打ち合わせを行って課題出しを行うことになりました。
課題出しの基準は、工場の安全性、快適性、効率性の3つの視点から出していく予定です。
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