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2007年07月12日(木)更新

本の中の美術館

美術館に行って、絵を観るのはとても好きです。
美術館に漂う一種独特の雰囲気、静けさ、そういったものも含めて。

だからお本屋に並んでいるような画集や絵葉書は買ったり、手にしたりする気が何故か起きない。
紙に印刷された絵はどれもこれも表面的な感じがして、何も感じないのです。
美術館で絵を前にしたようなある種の感覚や感動が生まれない。


でもこの本は違っていました。
江國香織の「日のあたる白い壁」(集英社文庫)


日のあたる白い壁(江國香織著 集英社文庫)


ゴーギャンのオレンジはとてもおいしそうに見えるし、
ボナールの浴槽は、本当にのべーっと身体を伸ばしているように見える。
ムンクの子どもたちは本当に御伽噺の子供達って感じ。

たぶん江國さんの文章がそうさせているのだと思う。
美術館に行ってもあっさりと通りすぎてしまうドラクロワの「花の習作」も江國さんが言うとポケットに入れたくなるから、不思議です。

美術館にある多くの絵の中で出会う絵は、心の琴線に触れたとき。
でもあまりの多くの絵で見逃してしまうこともあるでしょう。

1冊の本の中で、自分のペースで、
一枚一枚丁寧に文章を味わいながら出会うのも悪くないと思います。

2007年07月11日(水)更新

事業ノウハウを公開するべきか否か

<質問>
大成功した事業があって、そのノウハウを単行本にまとめてほしい、
と出版社から依頼された場合、快く引き受けますか。
もしお引き受けになる場合、ノウハウについてはどの程度、公表されますか。
(明治大学商学部 松尾萌絵)




はい、快く引き受けます。
ノウハウについては自社の現況に差し障りがなく、言葉に出来る範囲であれば公表するでしょう。

理由はノウハウを知っていても、必ずしもマネできるとは限らないから。

ノウハウだけで成功できるなら、コンサルタントを自社に雇うだけで事業は成功するはずです。

ノウハウを自分なりに消化して、
自社の個性を生かして運用できるトップや社員の力量(トップだけではダメです)、
それから、とことんやる、という強い熱意も必要です。


個人で言えば何かの資格を取るために学校に行くことを考えてみてください。
学校には試験に合格するためのノウハウが一杯ありますが、ノウハウを自分なりに消化して生かす力がないとダメ。
何より絶対合格するという強い想いも必要。

そのことを会社、という組織単位で行うと想像してみてください。
社内のベクトル合わせだけでもかなり大変だと思います。

2007年07月09日(月)更新

スカイライン試乗記

日産スカイラインの試乗企画を利用して、半日スカイラインを乗り回してみました。
お借りしたのは250GT、
新大阪の日産レンタカーで借り受け、新大阪から関西国際空港まで。


日産スカイライン 250GT



乗り込んで座席に座ってみると、左右にゆるやかな曲線のボディー、
「やっぱりスポーツカーやなぁ」
と、シルフィとの違いに感激。

キーはもちろんインテリジェントキー、
鍵穴に差し込む必要はなく、ボタンをプッシュして掛けるタイプ。
でも同じインテリジェントキーなら好み的には、
シルフィの回すタイプの方が好きかも。
エンジンをこれから掛けます、っていう気分があるし。


(スカイラインのプッシュエンジンスターター)
スカイラインのエンジンスターター

(ブルーバードシルフィのエンジンスターター)
ブルーバードシルフィのエンジンスターター



エンジンを掛け、新御堂から阪神高速へ向って、ゆっくり慣らしてみる。
この辺は何とも言うこともない。

そのまま湾岸線に入り、料金所を出たあたりで加速。

ブロォォォ~
う~ん、この時のエンジン音がたまらない、
スカイラインはやっぱりいい!

車が素直に、まったく「素直」という言葉が適切なくらい、
自分の意識についてきてくれる。
カーブも苦もなく、すっと曲がれる。

関西国際空港には泉州と空港を結ぶ弓状の連絡橋があるが、
この橋を登るとき、いつも空に向かって走るような感覚がする。
今回は特にそう!

どこまでも行ってしまいそうで、うれしい。


(関西国際空港連絡橋)
関西国際空港連絡橋

(関西国際空港)
関西国際空港



トランク上部にはカメラが付いているので、
バック時はナビのディスプレイに後方の様子が映り、
駐車も楽々。
駐車が苦手な私には便利。
(もっともこれに慣れちゃうと、視線の動きがカメラなしの車と変わっちゃうから
少し注意がいる)


バック走行時のカーナビシステム画面


トランクは結構奥深い。
さあ、荷物を一杯詰んで旅に出よう。


スカイラインのトランクルーム

2007年07月06日(金)更新

人生でもっとも大切にしていること

<質問>
みなさまに質問します。
人生で最も大切にしていることは、何ですか。
(明治大学商学部 森田幸恵さん)




私は今までの人生の中で2度、自分の生が終わっていたかも知れない出来事がありました。
2歳のときと、16歳のときと。

だから私の場合、最も大切にしていることは、
与えられた責務を果たして自分らしく生き抜くことです。

2007年07月03日(火)更新

新工場のための用地を取得しました。

6月27日から3日間に渡る機械要素技術展も終了しました。
今回も多くのお客様と出会えることができ、ありがたいことだと思っています。

展示会に来場されました皆様方には改めて御礼申し上げます。


さて、この度、尼崎市次屋に新工場のための用地を取得いたしました。
現在、弊社は本社工場と第二工場に、工程を分けて生産していますが、
これを統合し、来年度には新工場への移転を計画中です。

新工場移転により、リードタイムなど、さらなる効率化が図れると考えています。

現段階は、更地で、まだ建設業者が決まったところです。
これから具体的な建築計画に入りますが、
何分、それ相応の規模の製造業と違って生産技術者や専任の設備管理者もいない35名の中小企業、
工場という大きな「箱」の空間に、
どのように機械配置をすれば良いのか、
工場の中の人の動き、原材料や仕掛品の動きをどのようにすれば良いのか、
と、全員で一から知恵を絞って考えなければならないことが山盛りで、正直気が遠くなりそうです。

ですが言い方は悪いかもしれませんが、こういう経験は一生に一度あるかないかのこと、
試行錯誤しながらも、お客様に役立つ工場を目指したいと思っています。

このブログでもいろいろと経験するであろうことをお話できればと、思います。
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