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2010年08月24日(火)更新

「経営上でやり直したいこと」について

質問〉----------------------------------------------------

 会社を経営なさってきたなかで、一度だけやり直せるとしたら、
 何をやり直したいですか? あるいは、どの段階からやり直したいですか?

       (明治大学商学部 土屋 麗紀さん)
        土屋さんのブログ「LUSHの石鹸が大好きな人へおくるブログ
                「大学生の育児ブログ~学生もママも仕事も。

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もしやりなおせるとしたら、先代のころからの事業構造を見直してみたい・・・

と、いっても私はまだ生まれてはいませんが。


冗談のように思われるかもしれませんが、私のような2代目の立場からは、まんざら冗談でないことがある。




企業が戦略を立てる上で、必ず目を向けないといけないもののひとつが、その企業を取り巻く環境で変えることのできない要因は何か、ということについてです。


自社を取り巻く環境で変えることがほとんど不可能な要因については、この場では決して口が裂けても言えませんが、経営戦略のどの教科書にも書かれている例を上げるなら、例えば人口動態。


「日本が少子高齢化を迎えて、我が社の取り巻く環境は○×□△となり、今我が社のようなカネもヒトもモノもない中小企業の現状と照らし合わせると、☆※△□が今後の我が社が生き残るための制約条件になる。」

と、いったようなことはどこの会社にもあるはずです。



特に2代目、3代目といった経営者には先代からの「行い」が案外シビアな制約条件になったりすることがある。



「あのとき先代がこうしてくれてたら」、なんて・・・・・・




でもね、

やっぱり経営者として今ある自分は、先代の「行い」のおかげなんです。


先代がしっかりしたビジネスモデルを立ち上げてくれていたから、ちゃんと今も事業を継続できてます。


だから最終的には感謝の念。


しっかり引き継いだものを守るのが次世代の役目。

いろいろな失敗はあっても、ご質問のようなことは考えないようにしよう、と改めて心に誓うのです。

2010年08月23日(月)更新

暑さ対策

お盆が過ぎたとはいえ、まだまだ猛暑の続く関西。熱中症があちこちで話題に上っていますが、


今年は思い切って、工場屋根に遮熱塗料を塗りました。



 =>ミラクール URL:http://www.nspg.co.jp/seihin/syanetu/index.html



効果は、以下の通りです。



         塗装前(9年9月2日)  塗装後(10年7月30日)
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 外気温度      32.2℃         32.5℃
 天井下室温     38.4℃         29.7℃
 -----------------------------------------------------------------------
                          -8.7℃





               

2010年08月12日(木)更新

「海外に出たいという意欲を持つ若者」について

〈質問〉----------------------------------------------------

 日本は様々な分野でガラパゴス化していると言います。
 私もそのことに問題意識を持っていますが、世界に出て行く決心がつきません。
 教育関係の職に進みたいのですが、帰ってきてからの受け皿がなさそうで
 心配だからです。もし、社員の方が海外に勉強に行くなどと言ったら、
 経営者の皆さんは、どのようなことをアドバイスなさいますか?

       (明治大学商学部 築比地 健太さん)
        築比地さんのブログ「粋でいなせな江戸の心」

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社員から海外に勉強に行く、と言われたら、私は「どんどん行きなさい。」とアドバイスします。


なぜなら最初は専門分野で活躍していても、トップマネジメント層に上がると、途端に力を発揮できなくなる場合があるから。


トップマネジメント層では、自分の専門分野以外の多くの人間と仕事をしなければなりません。

そのためには大局から見る目、複眼的な思考が必要になってきます。
ですが専門分野で活躍していると、得てしてそういう見方ができなくなる。



そういうときには、ドラッカーも述べてるように、ひとつは二つの分野で専門家になること、

そしてもうひとつは異文化に触れ、そこにどっぷり浸かることだと思います。


だからどんどん海外に出て、複眼的な思考を身につけましょう。


ただし現実的には日本は閉鎖的なところが多々ありますから、帰国後の進路も踏まえて検討することは大切だとは思います。


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弊社は明日からお盆休みに入らせていただきます。

小生もしばらくまた放浪の旅(?)に出るので、このブログも23日頃くらいまでお休み致します。

みなさま、良き休暇をお過ごしください。

2010年08月05日(木)更新

「心に決めている師匠(先生)」について

〈質問〉----------------------------------------------------

 心に決めている師匠(先生)はいますか?
 また、我々起業を目指す学生に師匠がいたほうがよいと思いますか?

       (明治大学商学部 松崎 進さん)
        松崎さんのブログ「センター試験現代文研究
                 ~~現役明治大学生がやります」

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人が「この人を師匠(先生)にしよう」と思うときは、おおむね

 1.師匠(先生)の生き方そのもの、人生哲学に強く惹かれる、共感できるとき
  (感動系)

 2.師匠(先生)の知見、専門知識、あるいは思考モデルに強い刺激を受けるとき
  (知的刺激系)

のときのように思います。




それはいろいろな人に実際に出会ったり、話を聞いたり、あるいは書物を通して「知る」ことにより、刺激を受け、意識の中に自然発生的に生まれてきます。



また歳を経るにつれ、後者よりも前者の師匠(先生)を得る傾向があるようです。

私のような中高年の領域に入ると(笑)、特にその傾向が強くなっている気がします。






そして心の中に師匠(先生)を決めることは、


   心の中に師匠(先生)を得る
          
   =>人生経験あるいは自分の目指す分野での知見を積み重ねていく
         
   =>師匠(先生)の生き方、あるいは考え方などと照らし合わせていく
         
   =>照らし合わせた結果を自身にフィードバックする
         
   =>新たな人生哲学、知見を得る


というスパイラルが発生し、自身の血肉となっていきます。



また心の中に師匠(先生)を持つことで行き詰ったとき、困難な状況に陥ったときの心の支えにもなります。 

特に起業し、成功を目指すのであれば、人並みならぬ苦労もあるでしょう。
それらを克服するためにも、師匠(先生)は持った方がいいと思います。




余談ですが、私の知人のご子息は20代の若さで起業し、ビジネスを成功されています。

先日、設立3周年記念の会を開かれましたが、200名以上の方がその会に出席されました。

その人数の多さが、ビジネスで築き上げた人望と成功を物語っていうように思います。



聞くところによると、彼はソフトバンクの孫 正義氏を心の中の師匠(先生)と仰いでおられるようです。

直接その話をお会いしてしたわけではありませんが、孫氏の影響が、彼の生き方、ビジネスモデルの構築の仕方に影響を与えているように見受けました。





起業を目指すのであれば、どんどん多くの人と出会い、書物を読み、貴方の知らない世界を見てください。

どうぞ多くの刺激を受けてください。

そこから貴方の中でのイノベーションが発生すると思います。




最後に、
師匠(先生)を得たとき、最初から「師匠(先生)から認められよう。」とあまり強く思わないこと。

師匠(先生)の生き方、考え方を学び、自分のものにしていくことが大事であって、認められるのは二の次だと思ってください。

自分の血肉になり、自分の中でイノベーションを起こすことで、自然に周りから認められるようになると思います。

2010年08月04日(水)更新

プレゼン力UPの方策 セミナー

昨日は、N社長に誘われ、毎日放送編成局宣伝部長 大谷邦郎氏の「人前で話してみよう! プレゼン力UPの方策」というセミナーに参加してきました。


1分間のプレゼンであっても、事前の原稿が大事。

原稿を作るときのチェックポイント、「こ・こ・で・も・あ・かん」は勉強になりました。



ちなみに8月に入り、組織替えを行いました。

プロジェクトチームで行っていたもののうち、いくつかを「プロジェクト推進事業部」としてまとめて発足。

また製造面では、機械加工の部署を製品別から、加工プロセス別にグループ分けを変えました。

これからもサービス力UPにつなげていきたいと思います。
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