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2006年12月13日(水)更新

コンサルタントの利用の仕方

<質問>
いわゆる「経営コンサルタント」は、何らかの役に立ちますか。
たとえば、コンサルタントがどんな知識を持ち、どんなフォローをしてくれると、御社の経営に貢献できますでしょうか。  
(明治大学商学部 布施彰子さん)


コンサルタントでも様々なタイプの方がいます。
当たり前のことですが、知識も違えば、持っているバックグラウンドも異なります。
例えば同じ生産系のコンサルタントでも現場の改善に強い人と、マネジメントに強い人。
どちらのコンサルタントが良いか、というのは一概には言えません。

弊社にも今、生産系のコンサルタントが2名と人事系のコンサルタントが1名いますが、それぞれ強みが異なります。

私はコンサルタントを利用するとき、弊社に足りないものは何か、課題解決のためにはどのような強みを持ったコンサルタントが必要かを見極めた上で来ていただいています。

弊社にとって社員は大切な人財ですが、コンサルタントも現状に足りないところを補ってもらう大切な人財だと考えており、人事政策の一環として位置付けて経営に貢献していただいています。

2006年12月08日(金)更新

コンセンサスの確認

<質問>
プロジェクトを進めるとき、コンセンサスの確認、ベクトルの確認をするうえで、
社員の方々との間で、どのような点に気をつけていますか。
(明治大学商学部 進藤昭寿さん)


弊社ではBSC(バランススコアカード)を取り入れており、毎年BSCに沿った部署目標を立てています。

部署目標の進行度合いは毎月チェックし、遅れている場合は対策を幹部で話し合うという形でPDCAを回し、ベクトルの確認を行っています。

2006年12月05日(火)更新

製造業+ドロップシッピングの可能性

電脳卸・㈱ウェブシャーク、田村氏のセミナーに参加してきました。

ドロップシッピングとは、メーカー/卸から消費者に対して直接、商品が送付されるネット販売の仕組みのこと。
自社商品を持ちながらも販路拡大に弱い製造業には強力な武器になる可能性を秘めています。

どのような商品をどのような販路で売っていくのか、メーカーもそれなりの知恵が必要となります。

2006年12月01日(金)更新

社員一人一人を大切にする社風づくり

弊社では4月から目標管理制度を導入していますが、導入後2回目の考課の時期にきています。

考課は目標の達成度合いをまず社員から申告してもらい、一次考課者である直属の上司と社員との間で面接を行いながら考課を行います。
またさらに上の上司が二次考課者となって考課を行います。

一次考課者の評価と二次考課者の評価にある範囲のズレがあれば、一次考課者と二次考課者の間で、その社員についてとことん話し合い調整を行います。

そのように各部署で考課を行いますが、どうしても部署間の評価には甘辛がありますから、さらに管理職全員が集まって部署間の甘辛調整について話し合い、社員一人一人の評語を決めていきます。

これが弊社の考課の仕組みですが、実際問題の話としてどのような基準で考課を行えばいいのか、ということで各管理職は悩みます。

この半年間毎月1回、管理職全員が集まり、考課の方法について勉強してきました。
考課をする側にも戸惑いはありますし、公平に社員を考課したいという思いがあったからです。


昨日は管理職全員が集まり、部署間の甘辛調整について話し合いました。

甘辛調整を行うには管理職全員が一人一人の社員について情報を共有していなければなりません。
どのような方法で甘辛調整を行うのかまだ思考錯誤がある中、そこで我々が取った手段は各管理職が自分の部下一人一人について、その社員のどういう行動を見て評価していったのかを発表してもらう、という方法でした。

19名の社員全員について話しあうこと、5時間40分。 
夕方から始めて夜の10時半近くまで。

今まで管理職全員が社員一人一人の行いについて情報を共有しあう、ということはありませんでした。
また各管理職が部下についてそれぞれどういう見方をしているのか、ということについても・・・・。

自由に意見を述べよう、ということでかなり活発な意見交換になりました。
また一人一人の社員について、自分ならこういう見方をする、とか生々しい話も出ました。

ですが社員一人一人を大切にしたい、という認識はより強まったと思っています。

社員一人一人について、とことん管理職が話し合う、
時間は掛かりますが、この仕組みは続けていきたいと思います。

2006年11月30日(木)更新

参謀に求めること

<質問>
経営者として参謀を固める時、彼らに何を求めますか。
(明治大学商学部 高津明徳さん)




よく人は自分の仕事について、「私は~しかできない」と思ったりします。
また「~は私の天職だ」と言われる方もいます。

確かに人には得手、不得手がありますが、私は「経営」という仕事を天職だと思ってはいませんし、またこれしかできないと思ったこともありません。

記憶が定かでないので申し訳ないのですが、養老孟子氏が本の中で、
「仕事というものは人の役に立つからあるのであって、人はその仕事にあわせるものだ。」
という趣旨のことを述べられていたと思います。
私もそう思いますし、仕事において「~しかできない」、「~は天職」というのは、自分で自分の中に枠組みを作ってしまうことにならないかと思うのです。

枠組みを一度設けてしまうと、なかなかそこからは抜け出せません。 自分で作った枠組みなので、それは非常に強固になるからです。

どのような事業分野でも環境変化が激しい昨今、かような枠組みを持ってしまうことは一種の視野狭窄に陥り、変化に迅速に対応することや適応することができないのではないでしょうか。

だらだらと長くなってしまいましたが、
「自分の中に枠組みを作らない」、

そういうことを私はスタッフに求めています。
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