大きくする 標準 小さくする

2008年02月20日(水)更新

「引っ張る」と「任せる」のバランスとは

<質問>
「部下を信頼して仕事を任せること」と「自ら率先して仕事をこなすこと」
経営者にとっては、どちらも必要なことだと思います。
どちらか一方に偏らずにバランスをとってゆくには、どうすればよいのでしょうか?
(東京大学三年 小川明浩さん)




仕事をする上で人に任した方が見返りが大きいなら人に任せ、自分でした方が見返りが大きいなら自分でします。



ただ見返りの対象となる「ゴール(目的)」は何でしょうか?



「部下を信頼して仕事を任せること」と「自ら率先して仕事をこなすこと」のバランスはゴールが何か、によって違ってくると思います。


例えば、自分が属している組織の目の前にある仕事の負荷を減らすことがゴールで、自分が率先することで負荷がより減らせるなら、どんどこ自分で仕事をするでしょう。

例えば、組織のゴールが利益を生み出すためにチームワークを使うことが目的なら、部下に仕事を任せるでしょう。



組織のゴールは明確になっているでしょうか?
またそのゴールに至る道筋は示せているでしょうか?
ゴールは組織を構成する人々に共有化され、またリスペクトされているでしょうか?


これらのことを明確にすることで、バランスがとれると思います。
あとは、人に任せた場合の、その人の負荷量をちゃんと見てあげることです。

2008年02月12日(火)更新

115万通りの共有の仕方

先日、チーム経営研究所の勉強会に参加しました。

お題は「リーダーの価値観と組織の価値観」

参加された方のそれぞれの価値観が聴けて面白かった。



日本の株式会社は約115万社、
当り前のことだけど、経営者一人一人が自分の価値観を持ち、それを経営に反映させています。

と、言うことは、

少なくとも115万の経営理念が日本にはある、ということ。
(他にも持分会社があるから、それを含めるともっと多くの)


115万の経営者は、日々どのように経営理念を全員で共有しているのか?
それもきっと115万通りのやり方があると思う。


興味深々です。

2008年02月07日(木)更新

譲れないものは何ですか

<質問>
経営者として、あるいは人として、「これだけは譲れない」というものが
ありましたら、教えてください。
(明治大学商学部 石塚伸宏さん)




経営者として「これだけは譲れないもの」は、

経営理念

です。


  =>弊社の経営理念
  http://www.sawada-obk.com/company/believes.html



経営理念は、
・弊社が何をしているのか、

・弊社の特徴、やり方はどういったものなのか、

・弊社の存在価値は何なのか、

・弊社における経営の原理・原則は何か、
ついて書かれたものです。


経営理念は私をも含め、社員全員の行動の”拠り所”であり、日々の営みが適正かどうかのチェックリストとなります。

もちろん、社内外の環境の変化により、経営理念は変わっていくものだし、変えていくべきものですが、
実務として経営を行っていく上では、これから外れることはできないし、また譲れない。




正直に告白すると、サラリーマンをやり始めた頃は、経営理念を読んでも「単なる文章あるいはお題目」としか思えませんでした。
学生の時に学校で見た「学びの精神」のような感じで、ずばり「ああ、そう。 それが何か?」という感覚。


でも自分の仕事の質を上げて行けばいくほど、拡げていけば行くほど経営理念がいかに役立つか、ということが実感できます。



それほど大切なものだと思っています。

2008年02月04日(月)更新

工場改善は「ありがとう」の気持ちから

四国の大手メーカー、M工業様へ工場見学に伺いました。

残念ながら工場の写真は掲載できないのですが、多品種少量生産で、セル生産を導入されています。

時間がなかったので聞くことはできなかったのですが、組み立て部品点数が非常に多いところなので、部品管理や部品投入をどのように管理されているのか、さらに知りたいところです。


ところで今回工場を案内していただいたN様には以前弊社の工場を見ていただいたことがあったので、
工場見学の後は弊社の組み立て工程についてアドバイスを頂きました。

話は仕事をする上での姿勢まで及んだのですが、その中で、

「『ありがとう』、の感謝の気持ちを言葉で現わすことが大事。」

という言葉が心に響いています。


工場をきちんとマネジメントされている方は皆さん共通して言われることですが、

ありがとう

という感謝の念は工場改善を行っていく上で、自然に浮き上がってくるものだと思います。

なぜなら工場改善は、決して一人で出来るものではなく、またトップの号令一言で出来るものでもないからです。

「ありがとう」という言葉で社員一人一人や取引先との信頼関係が出来てこそ工場改善がうまくいくのだろうと思います。


本日は貴重な時間を取っていただいたM工業のN様、Y様にこの場を借りて、改めて御礼申し上げます。

ありがとうございました。