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2012年08月07日(火)更新

設備導入の考え方

全社員が集まって、この8月半ばと秋に導入予定の設備の説明会を行いました。
弊社では8月にNC旋盤、秋口にマシニングセンターを導入します。






弊社の場合、設備はとことん使いまくる方なので、10年、20年選手が多く、新しい設備導入となるとワクワクします(^^)


さて、それはともかく、設備の導入に関しては、一般的には、

(1)工場が現在持っている生産能力を維持するための導入
(2)工場が現在持っている生産能力を上げるための導入

に大きく別けられますが、どちらにしても 弊社では以下ののことが検討されました。


・現状の問題点・課題は何なのか?(何を変えるべきなのか?)

・あるべき姿は何か?(何に変えるべきなのか?)

・どのように変えるべきなのか?


これはどのような取り組みであっても、弊社では行うようにしていることなのですが、設備導入も例外ではありません。
上記のことは当たり前、と言えば当たり前なのですが、弊社のように社員数が50名以下とか、小さな中小企業では案外このことが不十分であったりします。


具体的には、以下のことが検討されるように、組織横断的に、プロジェクトチームを組んで行います。

・現有設備では、どのような問題点や課題があるのか?
(段取り時間が長い、工程内検査の手間が多い、故障が多く設備を止めている時間が長い、設備の前に仕掛品が多く溜まっているなど)

またそれは工場全体のフローにどのような影響を及ぼすのか?
(納期順守率が悪い、 不良品率が高い、生産リードタイムが長く販売機会を逃しているなど)・

・新しい設備を導入することで、何が達成されるのか?
(納期順守率の向上、不良品率の低減、生産リードタイムの短縮など)

・導入計画
ハード(設備そのもの、工具・治具など)とソフト(レイアウトの変更、必要なプログラム、必要な人員の教育、必要な資金の手当てなど)の両方の面から、計画を立てていくことになります。


さらに、これらのことは社員全員で共有します。 そうすることで営業や設計・技術からの支援も得られやすいですし、また具体的な営業戦略や販売計画に落とし込むこともできるからです。