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2007年09月26日(水)更新

社長にならなければできなかったこと

<質問>
「社長にならなきゃ、できなかったことってありますか?」
(東洋大学経営学部4年 渡辺麻貴さん)




サラリーマンの頃は、小さな組織で総務や経理などの仕事をしていたこともあって、
いろいろと仕事をさせて頂きました。

でも今から考えると、やっぱり総務や経理の立場からの仕事であって、
今ならもっと深い仕事ができたのになぁ、と思います。

やっぱりそれは経営者になって、全社のことに責任を負うからでしょう。

社内で行う最終的な意志決定や部門間での質の高い調整は、社長でなきゃ難しいことがあります。



例えば先日も、
新しい工場棟の細かい仕様の件で、建設業者から提案図面が送られてきたのだけど、
窓口となる総務の人であれば、製造部に丸投げして、
「製造部さん、対応どうするかお願いね。」だけで終わってしまう。

だって製造のことだから製造に任せたらいいもの。
これは正しい意思決定です。


でも私なら
「この図面見てどう思う? 私もこの案しかないかな、と思っていたから結構業者さんの言うことは妥当だと思う。」
と、担当の製造部と意志決定に参加できます。
もしこれが他部門との調整が必要なら、そういう提案をして段取りを組むでしょう。


少し首を突っ込んでいろいろ知れば、とても簡単にできることなのに、
でも一部門の仕事だけをしていると中々そうはできないものです。
私も同じだったからそんな風に思います。


でもやっぱり、スタッフ全員が経営者感覚をもっと持ってくれたら、
と思うのも経営者なら誰でも思う常。
そういう人材を育てるのもきっと経営者でないとできないのでしょう。



あとひとつ・・・・。
スタッフの一人からこんなことを言われたことがあります。

「時々社長は自分に任せきりで、一緒に走ってくれないときあるからなぁ。」(笑)

社員さんと一緒に走るのも社長でないと出来ません。 (反省)
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