大きくする 標準 小さくする

2006年11月15日(水)更新

社訓について

<質問>
私は将来、起業を目指すにあたり「社訓」というものについてよく考えています。
そこで、質問です。
「社訓の必要性とその効果」「具体的にどんな社訓を持っていらっしゃるか」
について教えてください。(明治大学商学部 東原誠さん)


社訓とは社員が働く上での心構えや拠り所のようなものだと思います。

なぜ社訓が必要なのか?
あらゆる組織にはゴールがあり、ゴールに達するための行動指針、それが社訓です。

会社によっては社是で経営原則(なぜ会社を経営しているのか、どのように経営しているのか)を、社訓で社員の行動原則を述べているところもありますし、外資系などではミッション・ステートメントとして著しているところもあります。 また経営理念の中に社訓を含めているところもあります。

どのような形にせよ、組織はゴールを達成するために理念が必要であり、その下に方針や計画が必要です。

弊社では先代のころに経営理念が作られました。

社会に貢献する事業所たれ、
信頼される会社、
信頼される製品、
信頼される人たれ。

というのがそれです。

この経営理念は社内の各部署に掲示しています。 
ただ唱和などはしておらず、改めて見ると、果たして社員に浸透しているかどうかとなると疑問を感じています。

また弊社では現在、世代交代が進んでおり、30代を中心とした社員構成になりつつあります。
技術伝承など課題も多くあり、毎年経営計画で立てられた目標に向けて各部署でいろいろと動いていますが、最近動きそのものが何かあやふやになっているような気がします。

経営理念をもう一度しっかりと見直し、方針を明確にすること、社員に浸透する仕組みを作ること、そういったことがこの「あやふやさ」を解消するために必要なのではと強く感じています。

ちなみに社訓をうまく活用されている例として、リッツカールトンのクレドやザ・リッツカールトン・ベーシックを見られると良いかと思います。
<<  2006年11月  >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30