大きくする 標準 小さくする

2006年11月01日(水)更新

他社で経験したことを生かす

<質問>
経営者になる前に、(他社に)勤務した経験のある方にお聞きします。
その会社にはどれくらい勤めましたか。また、どんなことを学びましたでしょうか。
(明治大学商学部 須田崇裕さん)


私の場合は38歳の時に経営者になりましたから、それまでは3ヶ所で15年、他社に勤めていたことになります。

いずれのところでもいろいろと勉強させていただきました。  
「どんなことを学んだのか」というご質問ですが、申し訳ないのですが、いろいろありすぎてこの短いスペースでは到底語りつくすことはできません。 
経営者としての現在の自分はこの15年であったればこそ、と思っています。 

また転職も周囲の方々のご理解を得て行いましたので、今でもかつての同僚や上司とは連絡を取り合ったりしています。 彼らと電話で話しをしたり会ったりすると、どこかほっとします。 そういう意味でもこの15年は私にとっては得がたい財産です。

でもこれでは須田さんの答えにはなってないですよね。。。
「他社で学んだこと」という質問をされているのは、おそらく「自社で生え抜きで育つ」ということとの対比で考えておられるのではないかと勝手に私は解釈してみました。

私の場合は引継ぎも何もない状態で経営者になりましたから、入ったときは自社のことがよく(というよりまったく)わかりませんでした。

この会社はどういう方針で動いているのか、どんな社員がいて、そこにはどんな規則や文化、風土があるのか・・・・・・・
こういったことは生え抜きで育つと自然と身体で覚えます。 感覚的に「ああ、こんな感じ」と言語化できなくてもわかります。

でも他社で経験してから入るとそういう作業を意識して行わないといけません。
良く言えば自分の中で意識化するので、自社の良し悪しが客観的に評価することが出来ます。
まして3ヶ所もそれぞれ違う業種にいたのでそういう習慣が身に付きます。
(といっても一杯転職しなさい、と言う意味ではないので悪しからず・・・)

他社で経験するにしても、似たような業界にいれば、自社の業界のことは熟知できているかもしれません。 そこで得た人脈も生きるでしょう。
私の場合、まったくの異業種からだったので、残念ながら人脈を生かすということはできませんでした。
でも異業種での経験が応用できるので、いろいろと自由な発想が出来ます。
それは異業種での他社経験をした最大の武器かもしれません。
経営者となって今年で6年目になりますが、いろいろなことに取り組みたいと思っています。
<<  2006年11月  >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30