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2007年08月23日(木)更新

組織作りを考える⑦    育成について

チームとしてのそれぞれの役割を明確化して、組織の具体的な枠組みができたなら、
次は育成の仕組みをつくることが必要です。


弊社の場合、ISO9001の仕組みを使ってスキルマップを利用した教育訓練を行ったり、
新人には期限を明示したマイルストーンを設けて戦力化を図る、ということを行っています。

新人と言っても、弊社は世代交代の時期に当たっていますから、採用は基本的には中途採用です。 
異業種でもある程度の能力があって、弊社で能力が発揮できるかな、と見込んだら採用をしています。

ただし中途採用、と言ってもまったく異業種からの転職が多いですから、即戦力とはなかなか行きません。
また業務を引き継ぐ側も今まで経験でやってきましたから、マニュアルもなく当然体系だった教え方もありません。 

自然教育訓練はOJT中心になります。


そこで弊社では主な業務を洗い出して、
縦軸に業務内容、横軸にはだいたいこの時期にはここまでマスターしてほしいという期間を書いた一覧表を作成しています。
この表を新人に目標として渡して、実行具合を定期的にチェックします。

また研修日報という形で日々学んだことを書いてもらいます。
これがある程度溜まってくると、立派な業務マニュアルとなります。

この仕組みを導入することで、新人教育の期間が大幅に短縮できました。


次に必要なのは、評価をきちんとしてあげること。
弊社の場合、目標管理制度を導入していますので、この仕組みを使ってきちんと半年に1回評価をしています。

できたこと、できなかったこと、
できなければ何故うまくいかなかったのか、
それは会社の方針自体や上司の関与がまずかったのか、
行うタイミングが悪かったのか、
それからこれから期待することは何なのか、
そういったことについて本人と上司が話し合って本人が納得することが大事です。
それが次の目標設定になります。



つづく・・・

2007年08月22日(水)更新

組織作りを考える⑥   組織作りはチーム作り

経営理念のキーワード、“三位一体”の状態になるように、
経営感覚を持ったスタッフいかに作るか、と言うことと、
ベテランのノウハウをうまく引き継ぐこと、
これが弊社の人作りの課題です。


そのためには、組織としての枠組みをきちんとしてあげないといけません。

経営理念を決め、あるべき姿を示し、各人の能力や適性をしっかりみて、人に合わせて組織デザインを行って、それぞれの役割を決めてあげることが大事です。


例えば弊社のある部門には古手のベテラン部長がいますが、彼は実務については強いけど戦略を立てたり、具体的な経営目標や計画を立てたりなどのマネジメント面ではどちらかと言えば苦手な方です。

だから若手の課長にサポートをさせて、
若手に今後の部門としての戦略を考えてもらう、
チームぐるみで知恵を絞って動く、
という仕組みにしています。


またそのときに大事なのは、その人の適性にあわせて役割と権限、それから責任の範囲を本人と話し合いながら明確に決めること。

たとえば
「○○さんは部長として現場でさらに活躍してもらうけど、部門の戦略や具体的な経営目標、計画を立てるのには荷が重過ぎるから、××課長が代わりにしてね」
といった具合に。

そのプロセスをおろそかにすると各スタッフの役割があやふやになりうまくいきません。


人材の少ない中小企業では、スタッフの役割を決め、チームとしてみんなで知恵を絞って経営していくことが大事だと思います。



つづく・・・

2007年08月21日(火)更新

よい恋愛について

<質問>
以前、ある社会人の方に、
「学生時代にしておいたほうがいいことは何ですか?」
と聞いたところ、すかさず、こう返されました。
「よい恋愛をすること!」

たしかに、マーケティングはよく恋愛に例えられたりしますが…。

そこで、質問です。
1)経営者のみなさまは、よい恋愛というものをしたことがありますか。
2)よい恋愛とは、どのようなものだと思われますか。
3)よい恋愛の経験は、経営やビジネスに役立ちますか。
(明治大学商学部 石黒美帆さん)




良い恋愛とは、彼・彼女と出会って
「本当にこの人は私に取って大事な人だ」
と思えるような恋愛だと思う。

単に自分だけのための恋愛でなく、
相手のことを考えれること、
相手がどんな価値観や想いを持って生きているのかを知ること、

そういう時間を持っているときは大抵の場合、とても苦しいし、七転八倒のような状態だけど、
そういう時間自体を持てることはめったにないことだし、
あとから考えれば幸運なことだと思います。

マーケティングが恋愛と同じかどうかは良くわからないけど、
でも恋愛をすることはビジネスにも役立ちます。

さてさて、1)の質問については・・・


もちろん、Yesです。

2007年08月21日(火)更新

組織作りを考える⑤   人作りの課題(弊社の場合)

組織作りは“人作り”です。

弊社の“人作り”の課題は、経営理念のキーワード、“三位一体”の状態になるように、
経営感覚を持った管理職(スタッフ)をいかに作るか、と言うことと、
ベテランのノウハウをうまく引き継ぐこと、
この二つです。
なぜこの二つなのかは、理由があります。


私がこの会社に入ったのが7年前。
先代で創業者である父に言われて、それまで勤めていた会社をやめ、引き継ぎました。
サラリーマンの頃は総務・経理畑。
この会社の業務のことは何も知らなかったし、「水面計って何?」というところから始めています。

当時の会社はちょうど世代交代の時期で、取締役も古手の営業部長と製造部長、
製造の現場も50代が多かった。
あとは20代の若手で、ちょうど中堅がいなかった。
そんな状態でした。
実務は取締り役の二人が一生懸命動いてくださいました。

当時の取締役によく言われたのは、「自分が居る間は支えれるだけ社長のことは支えるけど、それも限界があるから自分の右腕を早く作りなさい」、ということ。
自分達がいなくなったあとのことを心配してくれていたんだと思います。
ありがたいことです。

でもスタッフを作ろうにも人材がいなかった。
だからこの会社に来てからは、ずっとこの二つが課題です。




つづく・・・

2007年08月20日(月)更新

日刊工業新聞に弊社の記事が掲載されました

本日8月20日付けの日刊工業新聞の「中堅・中小・ベンチャー Monday Scope」欄で、弊社の取り組みが取上げられました。


日刊工業新聞 2007年8月20日 Monday Scope欄
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