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2007年08月17日(金)更新

組織作りを考える④    職位について

経営理念を決めたら、トップは折に触れてそれを持ち出すことが必要です。
単に額縁に入れて飾っているだけでは、意味はありません。

弊社では、経営目標を決める際など折に触れて経営理念について話すようにしています。
経営理念を通して弊社のあるべき姿は何なのか、到達するための課題は何なのか。
繰り返しトップが話すことが必要だと思っています。



さて、経営理念で目指すべき「あるべき姿」を決めたら、次に組織をデザインするには何をしないといけないのでしょうか?

あとは組織の職制と誰がどのような職位を勤めたら良いのかを決めれば良いだけのような気もします。


ですが実際は職制を決め、「今日からあなた部長ね、管理者(スタッフ)としてしっかり頼みます。」と言ってすべてをまかせてもうまくいかないことの方が多いようです。
特に弊社のような小さな会社では・・・・。

誰を管理者(スタッフ)とするかについては何時の時代も悩ましい問題です。
実務についての経験は豊かでもマネジメントが弱い人、
実務経験は浅くても、マネジメント能力の適性がある人、
規模の小さな企業の場合は、組織として少人数ゆえ、実務もできてマネジメントの力がある人が管理者であることが切実な願いです。
でもそんな人材は滅多にお目にかからない・・・・・。


解決策でよくあるのが何でも社長一人でこなしてしまうこと。
でもこれだと全部見れないし、負担が大きすぎます。



つづく・・・

2007年08月14日(火)更新

想い事

休みに入ってます。


普段は仕事やら何やらで、目に入らないこと、
気に留めないで、す~っと通り過ぎてしまう
ココロのかけら


本当はもっと大切にしないといけないのにね。
この本を読んで、
休みの間に片隅に落ちていたかけらを少しだけ拾いました。


想い事(Cocco 毎日新聞社)



Cocco 想い事

2007年08月10日(金)更新

新工場レイアウト・コンペ発表会

来春稼動予定の新工場レイアウトのコンペ発表会を行いました。

まず驚いたのは各発表グループの質の高さ。
製造部を3グループに分けて、各チームがそれぞれレイアウトを考えてくれたのですが、どれも特色があり、個性的な発表でした。

甲乙付けがたく、審査がとても難しかった(^ ^;へ

最終的には一つの案に決定し、それをたたき台に更に詳細を詰めることになりました。


毎晩遅くまで、考え抜いてくれたみんなに感謝。
それから、めったに得ることができないこのような機会を与えていただいた幸せにも感謝。

これからのスケジュールは、採用案を基に、さらに検討すべき課題を見つけ、最終のレイアウト作成を行います。


レイアウト・コンペ、採用決定の模様

2007年08月10日(金)更新

組織作りを考える③   組織形態と経営理念

弊社の場合、組織作りは人作り、だと前に述べました。
弊社の“あるべき姿”をどのように組織としてデザインしていくかは、単に組織図を描き直す、ということだけでは済みません。

弊社は、組織図上は機能別組織を採っていますが、機能別組織のデメリットは水平的なコミュニケーションが不足しがちなこと。
特に社歴が古くなり、ベテラン勢が大半を占めるようになるとその傾向は強くなるように感じます。

だからこそ今後の組織としての“あるべき姿”を社員さん、みんなに示す必要があります。

あるべき姿を集約したものが「経営理念」

弊社の経営理念のキーワードは“三位一体”です。
この言葉は仏教用語ですが、
各部門がひとつになってお客様に迅速に対応する、
そういう意味でこの言葉を使っています。

この経営理念は弊社とって追求すべき課題であり、またお客様へのコミットメントです。



つづく・・・

2007年08月09日(木)更新

社会人としての資質をどう培うか

<質問>
学生時代の過ごし方についての質問です。
社会人としての資質は、ビジネスに関して行動する以外に、どんなときに、培われるとお考えでしょうか。
(明治大学商学部 天野亘さん)




ある学生が大学の交換留学制度を使って、アメリカのニューイングランドの片田舎に1ヶ月あまり滞在しました。

滞在した町のメインストリートは10分くらいで通り抜けることができるほどの、小さな、でものどかなところでしたが、障害者のためのパーキングエリアが至るところに整備され、またどの店も車椅子で入りやすいように段差もなく、間口も広く取られています。

ある日、大学の教授にお願いして、街のコミュニティセンターを訪問しました。
学生はホールに掲げられた一枚の絵の前に立って、衝撃を受けました。

その絵に描かれていたのは、ありとあらゆる人種の人々。
そして一つの方向をじっと見つめている姿。

町のあり方、そこに住む住民の姿勢、
そのことすべてを象徴している一枚の絵。

ことばではなく、直感的に解る一枚の絵で象徴しているのが素敵だと思いませんか?

1983年、夏。 日本にまだ障害者専用の駐車場がない時代の話です。


福祉を根付かせるためには、その町の文化や風習にあったものでなければならないと思います。
単に障害者専用の駐車場を整備したところで、障害を持たない人達が悪意もなく利用するのは当然至極。

ビジネスも同じ。
町の姿勢を象徴するのが一枚の絵なら、企業を象徴するのは経営理念。
姿勢を明確にするのは経営陣の仕事です。

ただそれに気付くのは遥か後のことですが・・・


どんな経験でもそこから何かを得る、というのは大抵時間が立ってからの方が多いんじゃないでしょうか。
学生の良さは、時間が自由に使えるということ。
学生でないと出来ないことを、目一杯してみてください。

それが資質になると思います。

2007年08月09日(木)更新

組織作りを考える②   自社の組織形態を考える

組織の形には、機能別組織、事業別組織、そしてマトリックス組織があります。


機能別組織は、営業部、製造部、技術部・・・など機能に着目して組織デザインを行った組織です。
機能に分けるので、社員はそれぞれ自分の専門性を生かして業務を行うことができ、
同じ機能が集まるので効率性が良くなります。


事業部性組織は、○製品事業部とか、△地域事業部など、
事業部を経営層の下に編成した組織形態です。

機能別組織が組織の内部に着目して編成した組織なのに対し、
事業部性組織は組織の外、顧客に着目して編成されています。

事業部性組織は、それぞれの事業部に大幅な権限委譲がされているので、
外部環境にあわせて迅速に対応でき、経営層は全社的な戦略的意志決定に
専念できるというメリットがあります。


マトリックス組織は、いわゆる格子状組織と言われる組織です。
例えば横軸は製品ごとの部門、縦軸は機能別の部門に分かれており、
Aさんは○製品部と販売部に属していて、横で席を並べているBさんは同じ販売部だけど、×製品部に属している、といった具合です。
一人の人に二人のボスが付くことになります。

ある課題が発生したときには、組織横断的にプロジェクトチームを組むことがありますが、
マトリックス組織はそれを恒常化したものと考えれば良いと思います。
製造現場で言えば多能工化をイメージすれば良いでしょう。


実際の組織はこの三パターンを組み合わせて組織をデザインしているのが通常です。

中小企業の場合は少人数で複数の業務をこなさないといけないことが多いので、
組織図上は機能別組織、実態はマトリックス組織のようなところが多いのではないでしょうか。

自社が現状はどういう組織形態で、その場合のメリット、デメリットは何なのかを見つめるのは悪いことではないと思います。




つづく・・・

2007年08月08日(水)更新

組織作りを考える①  弊社にとって組織作りとは

最近、よく組織作りに関連したお話をさせていただくことがあります。

弊社にとっては、組織作りは人作り。
私一人が考え、指示するのではなく、
全員がチエとチカラをあわせて
仕事をしていくことが弊社の“あるべき姿”です。

“あるべき姿”をどのように組織としてデザインしていくのか、
これは単に組織図を描き直すだけでは済まない話です。




つづく・・・

2007年08月07日(火)更新

東京と地方、就職するならどっち!?

<質問>
私は福島県の会津若松市出身の明治大学3年生です。
8月末から始まる1か月間のインターンシップを皮切りに就職活動に入ります。
しかし、まだ、東京に残るべきか、会津(もしくは県内)に帰るべきか、決めかねています。
そこで、質問です。
「東京で就職することのメリット・デメリット」について、教えてください。
(明治大学商学部3年生 工藤里志)



私の場合、生まれてこの方、大阪を出たことがありません。

地方から見ると東京の良さは、やはり
最新の情報が多く集まっていることだと思います。

セミナーやワークショップなど時々参加しますが、
これはいいなぁ、と言うのはやはり東京開催のものがほとんどです。
展示会も規模が大阪より大きいので、どうしても情報収集は東京で、
ということになります。


地元に居ることのメリットは、
慣れた水で、積極的に動けることでしょうか。
東京で最新の情報を収集しても、それを生かすには、
自由な発想ができないといけない。

私の場合、それは地元大阪です。
いつも東京から帰ってきて、大阪に近づくとホッとします。
大阪が近づいてくると、あれもしよう、これもしよう、と。

人にもよるのでしょうが、一番生き生きと働ける場所が、
一番良いと思います。

2007年08月02日(木)更新

三位一体会議

「三位一体会議」


この会議は弊社の全社的な、あるいは部門間にまたがる課題や問題点を部門長が共有し、マネジメントするために新しく設けた会議です。

たとえば、「お客様の要望で○○を開発してほしい」と営業サイドから要望があれば、今までは私が技術部に伝えて、技術部の部門目標の中に入れ込んで開発計画をたて実施する、というやり方をしていました。

でも、これだとどうしても開発を行う技術部サイドの考えていることと、開発を望んでいる営業部サイドとの間にニュアンスの違いが生まれてきてうまくいかない時があります。
これは開発だけに限ったことだけでなく、社内のいろいろな課題や問題点にも当てはまります。


それなら、ということで各部門長が集まって、課題や問題点を抽出し、まず共有すること、
次に踏むべきステップを部門長がみんなで話し合って、解決の方向を決めていく、意志決定をしていく、
ということをこの会議で行っていくことになりました。


一般的には、取締役会、常務会、といったところでしょうか。


「どこが目新しいの?」と言われかねないのですが、現在取締役は私一人なので、そういった意志決定は今まで自分だけで行っていたようなところがあります。

そうではなく、部門長が課題や問題を共有する、
みんなでマネジメントをし、意志決定していく、
そしてお客様への対応を迅速に行う、ということが出来ればと思っています。


会議名の「三位一体」は、弊社の経営理念、
「私たちは、営業、製造、技術が三位一体となって、・・・」から来ています。

社歴は古くても年齢はまだまだ若い会社です。
こういった会議を通じて、マネジメントの力を各自がつけて、スパイラルに伸びていけたらと思っています。



三位一体会議の狙い
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会社概要

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個人プロフィール

同志社大学文学部社会学科社会福祉学専攻を卒業医)松田クリニック・健育研究所に勤務し、デイケアなどに精神科ソーシャルワーカーとして携わった。 ソフトウェアハウス、外資系メーカーにて経理・総務・輸入物流の担当を経た後、2001年(株)サワダ製作所 代表取締役。TOC(制約理論)思考プロセス・ジョナの有...

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