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2011年07月12日(火)更新

「経営者にとっての読書」について

⟨質問⟩----------------------------------------------------

 

 経営者にみなさんにとって、「読書」とは何ですか。

 

                 (明治大学商学部 尾崎彩夏さん)

           尾崎さんのブログ:あいまいme.japan

 

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「読む」という行為は好きな方で、雑誌、文庫、単行本、とヒマを見つけてはいろいろ読んでます。


読む分野も

ビジネス(うちは製造業だけど、製造業に関係ないのも結構読んだりしてます)、

啓蒙モノ、

歴史モノ(遺跡とか結構好きかも)、

マンガ(これは外せない(笑))、

最近あまり読んでないけど小説、なんか。

カチンコチンになった頭を緩めるにはちょうど良いし、知らない情報も得られるし。



でも最近は紙媒体以外にネット上で「読む」というのもあるから、「読む」対象が本当に拡がりましたね。

「読む」という行為は人にとって元々能動的な行為だけど、これだけ範囲が拡がると読む行為も大変です。

余程目的を持って、能動的にならならいといけない。

能動的になれないものは、単に「眺める」とか「見る」ということなのかな。

時々、本を読むのは苦手、っていう人がいるけど、わかる気がする。

余程能動的になるのは、意識しだすと結構たいへんだもの。

メンドウだし、「読む」行為そのものを放棄したくもなる。



逆に言えば、目的を持って、能動的に読む行為はすごいよ。

特に「本」を読むこと(読書)は。


なぜって本は生半可なことでは書けないからね。

作者の、その時点での考え方、経験やノウハウ、思い、などが凝縮されているものが、本だと思う。

だから「本」と向き合う行為(読書)は、2、3時間程度のセミナーに出るより余程価値があるよ。


斉藤一人さんという方が言っておられたけど、1000円の本を10回読めば1万円の価値があると。

まったくその通りだと思います。


経営という仕事は、組織がどこに向かうのか、ビジョンを作って示していくことだから、自分の持ってるものを全部出さないとできない。

全部出し切っても倒産しちゃう時は倒産するから(悲しいけど)。

だから絶えず自分の持っている知を拡げ、自分を成長させていかないといけないのだけど、「読書」は自分を成長させる良い手段です。

何回も読んで自分の行為として取り入れて、自分の血となり肉となれば最高です。


これも一人さんが言ってたことだけど、最初は「なるほど」と思ってたのが、そのうち「こんなの当たり前じゃん」となればいいですね。 それが成長の証し。


そういう読み方をしていけば、真剣勝負しないといけない本にも出会います。


ちなみに未だに私が真剣勝負させていただいている本は、エリヤフ・ゴールドラット博士とP.F. ドラッカーの本。

二人とも故人だけど、読めば読むほど学びになります。


どうか読書を大切にしてください。