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2010年08月05日(木)更新

「心に決めている師匠(先生)」について

〈質問〉----------------------------------------------------

 心に決めている師匠(先生)はいますか?
 また、我々起業を目指す学生に師匠がいたほうがよいと思いますか?

       (明治大学商学部 松崎 進さん)
        松崎さんのブログ「センター試験現代文研究
                 ~~現役明治大学生がやります」

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人が「この人を師匠(先生)にしよう」と思うときは、おおむね

 1.師匠(先生)の生き方そのもの、人生哲学に強く惹かれる、共感できるとき
  (感動系)

 2.師匠(先生)の知見、専門知識、あるいは思考モデルに強い刺激を受けるとき
  (知的刺激系)

のときのように思います。




それはいろいろな人に実際に出会ったり、話を聞いたり、あるいは書物を通して「知る」ことにより、刺激を受け、意識の中に自然発生的に生まれてきます。



また歳を経るにつれ、後者よりも前者の師匠(先生)を得る傾向があるようです。

私のような中高年の領域に入ると(笑)、特にその傾向が強くなっている気がします。






そして心の中に師匠(先生)を決めることは、


   心の中に師匠(先生)を得る
          
   =>人生経験あるいは自分の目指す分野での知見を積み重ねていく
         
   =>師匠(先生)の生き方、あるいは考え方などと照らし合わせていく
         
   =>照らし合わせた結果を自身にフィードバックする
         
   =>新たな人生哲学、知見を得る


というスパイラルが発生し、自身の血肉となっていきます。



また心の中に師匠(先生)を持つことで行き詰ったとき、困難な状況に陥ったときの心の支えにもなります。 

特に起業し、成功を目指すのであれば、人並みならぬ苦労もあるでしょう。
それらを克服するためにも、師匠(先生)は持った方がいいと思います。




余談ですが、私の知人のご子息は20代の若さで起業し、ビジネスを成功されています。

先日、設立3周年記念の会を開かれましたが、200名以上の方がその会に出席されました。

その人数の多さが、ビジネスで築き上げた人望と成功を物語っていうように思います。



聞くところによると、彼はソフトバンクの孫 正義氏を心の中の師匠(先生)と仰いでおられるようです。

直接その話をお会いしてしたわけではありませんが、孫氏の影響が、彼の生き方、ビジネスモデルの構築の仕方に影響を与えているように見受けました。





起業を目指すのであれば、どんどん多くの人と出会い、書物を読み、貴方の知らない世界を見てください。

どうぞ多くの刺激を受けてください。

そこから貴方の中でのイノベーションが発生すると思います。




最後に、
師匠(先生)を得たとき、最初から「師匠(先生)から認められよう。」とあまり強く思わないこと。

師匠(先生)の生き方、考え方を学び、自分のものにしていくことが大事であって、認められるのは二の次だと思ってください。

自分の血肉になり、自分の中でイノベーションを起こすことで、自然に周りから認められるようになると思います。