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2010年08月12日(木)更新

「海外に出たいという意欲を持つ若者」について

〈質問〉----------------------------------------------------

 日本は様々な分野でガラパゴス化していると言います。
 私もそのことに問題意識を持っていますが、世界に出て行く決心がつきません。
 教育関係の職に進みたいのですが、帰ってきてからの受け皿がなさそうで
 心配だからです。もし、社員の方が海外に勉強に行くなどと言ったら、
 経営者の皆さんは、どのようなことをアドバイスなさいますか?

       (明治大学商学部 築比地 健太さん)
        築比地さんのブログ「粋でいなせな江戸の心」

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社員から海外に勉強に行く、と言われたら、私は「どんどん行きなさい。」とアドバイスします。


なぜなら最初は専門分野で活躍していても、トップマネジメント層に上がると、途端に力を発揮できなくなる場合があるから。


トップマネジメント層では、自分の専門分野以外の多くの人間と仕事をしなければなりません。

そのためには大局から見る目、複眼的な思考が必要になってきます。
ですが専門分野で活躍していると、得てしてそういう見方ができなくなる。



そういうときには、ドラッカーも述べてるように、ひとつは二つの分野で専門家になること、

そしてもうひとつは異文化に触れ、そこにどっぷり浸かることだと思います。


だからどんどん海外に出て、複眼的な思考を身につけましょう。


ただし現実的には日本は閉鎖的なところが多々ありますから、帰国後の進路も踏まえて検討することは大切だとは思います。


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弊社は明日からお盆休みに入らせていただきます。

小生もしばらくまた放浪の旅(?)に出るので、このブログも23日頃くらいまでお休み致します。

みなさま、良き休暇をお過ごしください。