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2010年05月27日(木)更新

「やりがいを感じる瞬間」について

5月もあっという間に終わりですね。 
ブログの更新もまだ2回しかできないうちに時間だけが過ぎてしまいました。



〈質問〉----------------------------------------------------

 今の仕事をしていて、一番やりがいを感じる瞬間は?
 やりたいことが見つからない学生に助言をお願いします。

       (明治学院大学 関澤奈希紗さん)

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その時々のご縁で一生懸命することでしょうか。



昨日も弊社の行っている3S活動(整理・整頓・清掃)のことを知りたいということで、ある食品会社さまの訪問を受けました。


3S活動の目的や趣旨を小一時間ほどお話させていただいた後、工場を見ていただきました。


その会社と弊社は直接取引があるわけではないのですが、来ていただいた皆様の学ぶことへの熱意と熱心さには、弊社の社員ともども非常に感じ入りました。

小さなご縁ですが、弊社のような小さなメーカーでもお越しいただいてありがたいと思います。



話は変わりますが、私もやりたいことがみつからず、日々悩んだことがあります。

高校の時ですが、ある日一冊の本に出会いました。


宮城まり子さんという方が立ち上げられた「ねむの木学園」の子ども達が描いた画集です。

その画集に書かれている絵を見たとき、なんて素晴らしい絵なんだろうと思い、
たまたま大阪の旭屋書店のサイン会に宮城さんが来られていたので会いに行きました。


当時、宮城さんは体調を崩されており、傍目にも大丈夫かなという感じですが、ただ目の輝きだけはとてもきれいで、読者の一人一人に丁寧に優しく対応されておりました。

その光景を横でしばらく拝見し、何て素晴らしい人なのだろう、こういう人になりたいと思ったことを今でも覚えています。



宮城さんと出会った後、大学で社会福祉を学び、精神医療の世界に入り、その後サラーリーマンを経て、今の職に身を置いていますが、実はその過程でも「本当にやりたいことは何だろうか」と悩んだりもしたことがあります。

ですが、宮城さんとの出会いを今振り返ると、目の前のことを一生懸命することが大事だと改めて気が付きます。



お会いする方とは一期一会です。

何かのご縁で出会ったのですから、「何をやりたいか」ということよりも、出会ったご縁に基づき、その中で生まれた目の前のことを、ただただ一生懸命すること、今でも中々できないことではありますが、そのように心掛けたいと思っております。