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2009年05月21日(木)更新

「仕事と興味」について

<質問>──────────────────────

 興味を仕事にする人がいますが、私は興味は興味、仕事は
 仕事とわけて考えています。息抜きに好きなことをしてる
 のがいいと思うのですが、経営者のみなさまはどのように
 お考えですか。

           (明治大学商学部 杉山光さん)

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杉山さんは「興味は私にとって息抜きで好きなためにすること」、「仕事は必ずしも息抜きでなく好きでもないこと」、と考えられているようですが、私は興味と仕事は大きく交わるところがあるように思います。


仕事と興味



仕事はどのようなものであっても社会に何らかのニーズがあって、はじめて仕事になります。

ニーズがあり、それに応えるからこそ対価としての「報酬」がいただける。
そして「報酬」は給与という現金だけではありません。

仕事を得て衣食住に満ち、この世の中で生きることができる喜び、
多くの人とのご縁を得て、その中で生活できる喜び、
自分が価値がある存在と認められ、尊敬されることの喜び、
自分の能力・可能性を発揮し、創作的活動や自己の成長を図ることのできる喜び、

これらもまた仕事をすることの「報酬」なのです。

仕事を通して他の人に役に立つ、他を利する、社会の発展につくす、そういった心と行いがあれば、自ずとそれは興味となり、いっそう生き生きとしたものになっていきます。

そういう仕事の仕方を目指してみませんか?