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2009年03月04日(水)更新

「情報感度の強化法」について

<質問>──────────────────

 経営するうえで、情報収集のための「アンテナ」の感度を
 高めることが必要だと思いますが、その具体的な手段や
 方法がありましたら、教えてください。

          (明治大学商学部 原田英之さん)

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3猿の「見ざる、聞かざる、言わざる」は有名ですが、情報収集の基本はやはり「見る、聞く、話す」ではないでしょうか?
いろいろなモノを見て、いろいろなことを聞いて、いろいろな人と話すこと。



現在は情報過多の時代で、本当に欲しい情報かの取捨選択が難しいという方もいますが、では自分にとって本当に欲しい情報とは、一体何でしょうか?
私の場合は、本当に欲しい情報が何かなんて自分でもよくわかりません。


本当に欲しい情報なんてものは、あるプロジェクトに参加しているとか、一定のタスクがあるとか、「明確な目的」があってはじめて収集できるのであって、そうでない限りはその情報が本当に欲しいかどうかなんてわかり得ない。


大量の情報に対してあいまいと接していて、それらを忘れることもあれば、妙に覚えていることもある、そんな感じで普通は過ごしているのではないでしょうか?
しかも覚えている情報のほとんどが仕様もないことだったりする。


ただ何かに取り組んでいるときに、「あっ、こんなことあったな」とかふっと思いだしたりして役に立つことがあります。思いだした情報が、その状況に「ハマる」という感じです。

もちろん100%忘れていれば、そういうことは起こりません。
だから普段から見たり、聞いたり、人と話したりして、自分の中の琴線に触れたもので「これは面白いな」ということを感じることを大切にしています。


また「見る」「聞く」「話す」の内、どれが好きか、どれが強いかは人によって違います。
だからすべてに気をつけるのではなしに、自分の得意なことでそういったことをしていくのが良いかと思います。


例えば私の場合は「聞く」「話す」よりも「見る」方が好きなので、暇があれば本屋に立ち寄ったりしています。

書店にどんな本が積まれているかを見ることで、今何が話題になっているのか、これからのトレンドが良く分かります。
今であれば不景気をどう乗り切るか、とかそういった本が多いですよね。

書店によって本の並べ方も違うので、その書店の販売への考え方というのか、そういうのも見えてくることがあって面白いですよ。


原田さんは、「見る」「聞く」「話す」のうち、どれが好き(あるいは得意)ですか?
それを見つけて、自分なりに工夫されたらよいと思います。