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2007年07月11日(水)更新

事業ノウハウを公開するべきか否か

<質問>
大成功した事業があって、そのノウハウを単行本にまとめてほしい、
と出版社から依頼された場合、快く引き受けますか。
もしお引き受けになる場合、ノウハウについてはどの程度、公表されますか。
(明治大学商学部 松尾萌絵)




はい、快く引き受けます。
ノウハウについては自社の現況に差し障りがなく、言葉に出来る範囲であれば公表するでしょう。

理由はノウハウを知っていても、必ずしもマネできるとは限らないから。

ノウハウだけで成功できるなら、コンサルタントを自社に雇うだけで事業は成功するはずです。

ノウハウを自分なりに消化して、
自社の個性を生かして運用できるトップや社員の力量(トップだけではダメです)、
それから、とことんやる、という強い熱意も必要です。


個人で言えば何かの資格を取るために学校に行くことを考えてみてください。
学校には試験に合格するためのノウハウが一杯ありますが、ノウハウを自分なりに消化して生かす力がないとダメ。
何より絶対合格するという強い想いも必要。

そのことを会社、という組織単位で行うと想像してみてください。
社内のベクトル合わせだけでもかなり大変だと思います。