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2007年05月31日(木)更新

進化し続けるTOCシンポジウム2007

昨日、東京の日本青年館で「進化し続けるTOCシンポジウム2007」が開催されました。

ゴールドラット・コンサルティングのフランジャン・ビュータス氏によるバイアブルビジョンに関する基調講演の後、TOCを適用した企業や自治体の事例発表がありました。


総じて感じたことは、例年のシンポジウムに比べ、TOC導入についての具体的な話が多かったことです。
これは日本においてTOCの考え方が確実に浸透しはじめているのだと思います。

開会の挨拶で日本TOC推進協議会の岸良氏より、ゴールドラット氏がTOCの5ステップの改訂を提唱していることも知りました。
TOCの理論自体も日々進化しているようです。




*TOCとは
Theory of Constraintsの略。 エリヤフ・M・ゴールドラット氏によって提唱された理論で、「工場の生産性はボトルネック工程の能力以上には向上しない」 という原理を基に、企業の利益を最大にするにはどうすれば良いかについての理論です。
現在では、生産スケジュール手法のDBR、プロジェクト管理のためのCCPM、評価指標のためのスループット会計、組織の中の対立を解消するための思考プロセスなどがあり、単に企業のマネジメントだけでなく、公共団体、教育機関にも適用されています。
最近はTOCをさらに進化させたバイアブル・ビジョンをゴールドラット氏が提唱しています。




進化し続けるTOCシンポジウム2007