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2006年06月15日(木)更新

「強み」について

今週は夏への季節変わりの時期で疲れが出るころなのか、週初めから周りに体調を崩す人をちらほらと見受けます。どうか皆さんもご自愛ください。


<質問>
企業を経営されている方は、
他社と比べて、
自社のまたは、自分の「強み」は何であると認識されていますか?
また、その強みをいつ・どの状況で掴みましたでしょうか?
私は将来起業を目指しております。
ぜひ経営者の方々のご意見をお聞かせ下さい。
(明大商学部3年11組9番 大滝浩司さん)

自社の強みは、お客様への対応のすばやさです。
製造と営業の距離が近いので、お客様の仕様や納期に早く対応できることが強みです。


「強み」はひらめきで掴めるものではありません。
きちんとSWOT分析をして、客観的に自社や自社を取り巻く状況を見つめることで掴むものだと考えています。

SWOT分析で強みを探すとき、製造業の場合だと
「Q(品質)・C(コスト)・D(納期)のうち、自社がお客さんにアピールできるものは何だろう?」
という切り口で掴むのも一法です。

2006年06月15日(木)更新

営業の「ムダ」とり

最近、本屋のビジネス・コーナーで目についたのが、これ。


「御社の営業がダメな理由」 藤本篤志 著 新潮新書
御社の営業がダメな理由

営業結果は営業量と営業能力の掛け算で、
営業能力は先天的な資質だから大きく伸ばすことはできないが、
営業量は営業時間から「意識的怠慢時間」と「結果的怠慢時間」を差し引いたものだから、「結果的怠慢時間」を減らせば営業量が増え、結果も拡大する、
ということが書かれています。


ここでいう「意識的怠慢時間」は、簡単に言えば、サボリ。 営業に出てもマンガ喫茶で日々過ごす、ということ。
「結果的怠慢時間」は生産で言えば、いわば「ムダ」に当たるものでしょうか。
何気なくパソコンに一日向かっている、伝票作成に余計な時間を掛ける、
上司に怒られないような日報作りに時間をつぶす・・・などなど。

こうした「ムダ」を減らすために、著者は上司と部下の毎日30分のヒアリングを勧めています。 これなら日報もいらないし、ITを使って営業管理することもいらない、と著者は言っています。

藤本さんの著書がそれぞれの営業担当者個人の「ムダ」に着目したものなら、
営業活動を見込み顧客の選定、アポ取り、プレゼン、見積、折衝、受注、と言った営業のそれぞれのプロセスに注目して、組織的にどこに「ムダ」があるのかに着目しましょう、というのが、


リチャード・クラフォルツの「ザ・キャシュマシーン」(三本木 亮訳 ダイヤモンド社)
ザ・キャッシュマシーン

会社における改革というのは営業にしろ製造にしろ、「ムダ」をいかに省くか、ということを改めて感じる2冊でした。

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